AIをベースに画像のアップスケーリング(解像度向上)とエンハンス(精細さ向上)を提供するWebサービス「Magnific」の創立者、Javi Lopez氏は6月25日(火)、AIにより画像のライティングを変更できる「Magnific Relight」機能の実装を自身のXで発表した。

Magnific Relightは写真や画像内の人物やキャラクターなどのルックはそのままに、プロンプト、リファレンス画像、ライトマップを用いてシーンのライティングを変更できる機能。

  • オリジナル画像
  • プロンプトによるライティング
  • リファレンス画像を用いたライティング
  • ライトマップを用いたライティング

下記はプロンプトによるライティング変更例。プロンプトは「A beautiful Australian shepherd under the water, like the Little Mermaid.」(リトル・マーメイドのような水中の美しいオーストラリアン・シェパード)。

  • オリジナル画像
  • ライティング変更後

下記はリファレンス画像を用いたライティング変更の様子。左ペインには、光が人物にどの程度影響するか(Light transfer strength)、オリジナル画像からライティングを補間するかどうか(Interpolate from original)、背景をAIで生成するかどうか(Change background)、ライティングスタイル(BrightやDarker but realisticなどがある)といったプロパティ項目が並ぶ。生成にはトークンを5消費する。

下記はライトマップを使ったライティングの変更例。

  • オリジナル画像
  • ライトマップ
  • ライティング変更後
  • Magnificでの操作の様子

なお、Magnificの主機能であるアップスケーリング性能については下記の通り。公式サイトにも実例が多数掲載されている。

  • オリジナル画像
  • アップスケール後
オリジナル画像(左)、アップスケール後(右)

料金プラン

Magnificには3種類のサブスクリプションプランが用意されている。無料プランはないが、年払いの場合は最初の2ヶ月は無料扱いになるという。

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