Adobeは7月18日(木)、同社Substance 3Dファミリーのフォトグラメトリーツール、Substance 3D Sampler 4.5をリリースした。ゲームエンジンや3DCGツールなどへのアセットのエクスポート機能などを新たに搭載し、使い勝手が向上している。

Substance 3D Samplerとは

Substance 3D Samplerは、撮影した複数枚の写真からAI(Adobe Sensei)を介して3Dモデル・マテリアル・ライトを自動生成するフォトグラメトリーツール。影は自動で取り除かれ、Albedo、ラフネス、ノーマル、ディスプレイスメントマップが生成されるほか、360°画像からリアルタイムでHDR環境光を作成し、イメージベースドライティング(IBL)が制作できる。

  • 1:対象の撮影
  • 2:撮影データ
  • 3:Substance 3D Samplerに読み込みポイントクラウドの再構成
  • 4:3Dモデル・マテリアル・ライトの自動生成完了

なお、CGWORLDではますく氏によるSubstance 3D Samplerのチュートリアル記事を公開中。併せて参照してほしい。

●Substance Samplerでフォトグラメトリを試す!【前編】新機能「3D Capture」の使い方を紹介
https://cgworld.jp/special-feature/202304-substancesampler1.html

●Substance Samplerでフォトグラメトリを試す!【後編】質感とポスト処理の設定を解説
https://cgworld.jp/special-feature/202304-substancesampler2.html

Substance 3D Samplerは「Adobe Substance 3D Collection」または「Adobe Substance 3Dテクスチャリング」の一部としてサブスクリプションにより提供されている。

価格についてはこちら

●Substance 3D Sampler公式ページ「3Dキャプチャ要写真測量ソフトウェア - Adobe Substance 3D」
https://www.adobe.com/jp/products/substance3d-sampler.html

Substance 3D Sampler 4.5の新機能

バージョン4.5では、Unreal Engine 5.4以降、Maya 2022以降、3ds Max 2022以降、Unity 2020以降、Blender 3.0以降で動作する各プラグインをインストールすることで、Substance 3D Samplerからワンクリックでアセットを各ツールにエクスポートできるようになった。

その他、新しいテクスチャジェネレータカテゴリとして「Gradients」が追加され、HDRIツールには新しいEnvironment rotationフィルタが追加されている。

●Substance 3D Sampler 4.5リリースノート
https://helpx.adobe.com/substance-3d-sampler/release-notes/version-4-5---substance-3d-sampler.html

CGWORLD関連情報

●Substance Samplerでフォトグラメトリを試す!【前編】新機能「3D Capture」の使い方を紹介

ますく氏によるSubstance 3D Samplerのチュートリアル記事。前編は3D Captureの利用方法をステップバイステップで解説している。
https://cgworld.jp/special-feature/202304-substancesampler1.html

●「RealityScan 1.5」スマホでできる無料フォトグラメトリーアプリがアップデート!  データのデバイスへのダウンロード、クロッピングの効率化・高速化など

Epic Gamesのフォトグラメトリーアプリ「RealityScan」バージョン1.5の概要を紹介。
https://cgworld.jp/flashnews/202406-RealityScan.html

●3Dスキャン✕フォトグラメトリ✕UE5によるデジタルツイン制作サービスを様々な業界に提供したい。新会社クープの挑戦

3Dスキャンによる点群データとフォトグラメトリを組み合わせ、UE5でシーン構築を行うデジタルツイン制作サービスをスタートした株式会社クープ。サービスのねらいと制作の具体的なポイントについてインタビューを実施した。
https://cgworld.jp/article/202401-qooop.html