イギリスPlaycanvas社は8月8日(木)、3D Gaussian Splatsの編集&最適化ツール「SuperSplat 1.0」をリリースした。Webブラウザベースのオープンソースツールで、キャプチャしたデータを手軽に最適化し、PLY形式などで保存できる。

3D Gaussian Splattingは、複数視点の写真からポイントクラウドを作成し、それに対して機械学習を用いた三次元ガウシアン(ガウス関数)を付与して3D形状を表現、それを二次元にSplat(飛沫、この場合は二次元に投影)するというレンダリング手法。類似技術のNeRFとは、機械学習によって体積密度と放射輝度を調整し、ボリュームレンダリングにより二次元画像を生成する点などで異なる。

SuperSplat 1.0 エディタ
エディタのURLに移動し、PLYファイルをドラッグ&ドロップまたはSceneメニューから読み込む
トランスフォームは数値またはギズモから行える。下部ツールバーにはアンドゥ・リドゥ、選択ツール、移動・回転・拡大縮小ツールなどが並ぶ
ヒストグラム上をドラッグしてSplatsを選択することも可能

●SuperSplat 1.0 サンプルシーン
https://playcanvas.com/supersplat/editor?load=https://raw.githubusercontent.com/willeastcott/assets/main/dragon.compressed.ply

参考:Playcanvas社Will Eastcott氏による3D Gaussian Splattingの講演(WebGL + WebGPU Meetup - July 2024)

●SuperSplatマニュアル(GitHub)
https://github.com/playcanvas/supersplat

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https://cgworld.jp/flashnews/202304-luma-iwaken.html