アメリカのテック企業Runway AI社は9月14日(土)、動画生成AI「Gen-3 Alpha」のVideo to Video機能を一般公開した。利用対象者は有料プラン(月額または年額課金のStandard以上)のユーザーで、無料プランの利用者は有料プランのサブスクリプションが必要となる。
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Gen-3 Alpha Video to Video is now available on web for all paid plans. Video to Video represents a new control mechanism for precise movement, expressiveness and intent within generations. To use Video to Video, simply upload your input video, prompt in any aesthetic direction you like, or, choose from a collection of preset styles.
Gen-3 Alpha Video to Videoは現在、全ての有料プランでWeb上で利用可能です。Video to Videoは正確な動きや表現、表現意図の生成をコントロールする新しいメカニズムです。入力動画をアップロードして、プロンプトで好みの画的なディレクションを行うか、プリセットスタイルのコレクションから選択するだけです。
Video to Videoで生成できるのは最大10秒の動画。5秒以下の生成では50クレジット、それ以上の秒数では100クレジットを消費する。インプット動画は最大64MBまで、対応フォーマットはH.264、H.265、MPEG4、Apple ProResなど多数(全リストはこちら)。サポートするアスペクト比は16:9、1,280×768で、出力解像度はSD(720p)となる。
なお、生成前に行える追加設定がいくつかある。「Structure transformation」では、入力動画と出力動画間の構造の一貫性を制御できる。値を低くするとオリジナル動画の構造を維持した出力に、高くするとより抽象的な出力になる。「Fixed seed」のチェックは出力結果にバラエティは必要なく、似たような生成を望む場合にオンにする。また、似たようなスタイルや動きを生成したい場合、対象となる出力のseedをコピー&ペーストすると、Fixed seedのチェックが自動でオンになる。
3Dアーティストの横原大和氏もテスト結果をポストしていた。
Gen-3のVideo to Videoが出てた。とりあえずCG映像を他のスタイルへ変換してみた。以前に比べて大分安定してスタイル変化するな。アイデア次第でコンポジット用などで普通に素材として使える気もする pic.twitter.com/KJHIfNbmJR
— Hirokazu Yokohara (@Yokohara_h) September 14, 2024
有料プランの料金
有料サブスクリプションプランは4種類。最もリーズナブルな「Standard」は、月額払いなら月15ドル(約2,400円)、年払いなら月12ドル(約1,900円)相当となる。
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