アメリカVast社は9月20日(金)、3Dモデル生成AI「Tripo 2.0」をリリースした。Tripo 1.4からアルゴリズムの大幅な刷新を行い、Text to 3DとImage to 3Dのどちらにおいてもモデルとテクスチャの生成品質を大幅に向上させたという。WebアプリとAPIプラットフォームで利用可能だ。

Tripo 2.0はテキストまたは画像(バージョン2.0は単一画像のみ対応、バージョン1.4では複数画像に対応)から10秒以内で3Dモデルを生成する。自動でPBRマテリアルが割り当てられた生成モデルはGLB形式(glTF)でダウンロード可能。

Tripo 2.0のWebアプリUI

なおTripoは今後、AIによる3D環境生成機能「3D Scenario Generator」の搭載を予定している。生成した環境はBlenderやゲームエンジンで利用できるようになるという。

また、人型キャラクターやアバターの生成時にオートリグを施し、自動アニメーションに対応する「3D Video Generator」も開発中。用意した100以上の3Dシナリオテンプレートを利用して、簡単なアニメーションが適用された3DCGI動画を生成できるという。

利用プラン

Tripo 2.0の利用プランには無料のBasic、月19.9ドル(約2,900円)のProfessional、月139.9ドル(約20,300円)のPremiumの3つがある。

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