株式会社Shiftallは12月20日(金)、VRChatユーザーなどに向けた新型のフルトラ(フルトラッキングモーションキャプチャ)デバイス「HaritoraX 2」を発表し、1月から39,999円(税込)で販売を開始する。現在は予定生産数量分が完売となっており、3月発送分の予約を受付中。

HaritoraX 2は従来品の筐体やベルトの一部は継承しながらも、内部は新チップ・新ソフトで新規設計され、ズレを防止したフルトラッキングデバイス。VRChatやclusterVirtual Motion Captureでの動作をはじめ、SteamVR対応のフルトラッキング対応アプリで動作する。


製品は1月から出荷されるが、予約過多に伴い現在は3月発送分の予約受付という状況になっている。

LiDARセンサーがオフの場合は1回の充電で50時間駆動。CHEST、 HIPのセンサーは17g、太もも部は6gと小型軽量を実現している。また、専用のフックつきベルトにより、手に持った状態から2秒で取り付けが可能。

センサーには9軸IMU方式(Inertial Measurement Unit、加速度センサーとジャイロセンサーで構成される3次元運動検出装置)を採用。地磁気センサーを有効化することにより、何時間使用してもズレのないトラッキングが可能だという。

また、脛(‍すね)部分に搭載されたLiDARセンサーにより、足首の動きをアバターに反映できるほか、床と足の位置関係や足首の上下左右を把握することもできる、マルチゾーン・センシング型を採用。現時点では、従来モデル同様の足首の上げ下げの動作に対応する。

製品構成と装着イメージ

製品はCHEST、HIP、LEG(左右)の4ユニットで構成されるが、より正確なポージングや複雑なダンスをしたい場合には、「肘トラッキング拡張セット」(13,900円、税込)でシステムを拡張することができる。

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