Agisoft社は12月30日(月)、フォトグラメトリーツール「Metashape 2.2.0」をリリースした。航空LiDARの処理に関する新機能が多数追加されたほか、オルソモザイクの品質向上機能、AIを使った背景マスクの自動生成機能などが追加されている。
Metashapeは写真画像データから高密度・精巧なポイントクラウドを生成し、フォトリアルなテクスチャ付きシーン/モデルとして再構築できるスタンドアロンのフォトグラメトリーツール。
基本的なフォトグラメトリーによる3Dデータ構築とエクスポート、パノラマ作成までが行えるStandardエディションと、航空写真を活用したジオリファレンスオルソモザイクやDSM・DTMデータの自動生成などにも対応し、より高度なデータ活用が可能となるProfessionalエディションの2プランが用意されている。
バージョン2.2.0の新機能
Metashape 2.2.0では、航空LiDARの処理関連の新機能が多数追加されたほか、高解像度データに基づくオルソモザイクの品質向上機能、プロジェクトファイルへのジオイドファイル保存機能、AIを使った背景マスクの自動生成機能などが追加されている。
その他、全更新内容はこちら。
■New features in Agisoft Metashape 2.2(Helpdesk Portal、英語)
https://agisoft.freshdesk.com/support/solutions/articles/31000173952-new-features-in-agisoft-metashape-2-2
■Agisoft Metashape Change Log(PDF、英語)
https://www.agisoft.com/pdf/metashape_changelog.pdf
ライセンス
ライセンスはProfessionalとStandardの2エディションが用意されており、StandardはジオリファレンスDSM/DTM生成、マルチカメラシステムのサポート、マルチスペクトルと赤外線画像処理、LiDARデータサポート、測量と分析機能一式などを利用できない。
■ProfessionalとStandardの機能比較表
https://www.agisoft.com/features/compare/
Professionalはノードロックとフローティングライセンス、Standardはノードロックライセンスが用意されている。ノードロックライセンスはオンラインストアから購入可能、Professionalのフローティングライセンスはリセラー経由での購入が必要となる。30日間のトライアルも可能。
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