アメリカVast社は1月27日(月)、3Dモデル生成AI「Tripo 2.5」をリリースした。Tripo 2.0からアルゴリズムが強化されたことにより、より正確かつ高精度のディテールの3Dジオメトリを生成できるようになったという。WebアプリとAPIプラットフォームで利用可能だ。

Tripo v2.5 is here!  


This major update made significant enhancements to our algorithm, enabling our creators to achieve exceptional levels of detail and geometric precision in their models.



Tripo v2.5がリリースされました!


今回のメジャーアップデートではアルゴリズムが大幅に強化され、クリエイターの皆さんが非常に高いレベルのディテールとジオメトリ精度でモデルを作成できるようになりました。

Vast社のリサーチ部門責任者、Yanpei Cao氏による投稿

Tripo 2.5は「より正確なジオメトリを生成」、「ブロンズ・ゴールドの新スタイルエフェクト」、「よりリアルなビジュアルを生み出すPBRエフェクトの強化」という3点の新機能と特徴を実装している。

▲より正確なジオメトリの生成

▲新スタイルエフェクト「ゴールド」と「ブロンズ」
▲PBRエフェクトの強化

Khakiの横原大和氏も早速テストを行っている。

プランと価格

Tripoには無料のベーシック版から有料のプロフェッショナル版(年払い・月15.9ドル、約2,460円)、アドバンス版(年払い・月39.9ドル、約6,170円)、プレミアム版(年払い・月111.9ドル、約17,310円)まで4種のプランが用意されている。


プロフェッショナル版以上の有料プランでは、生成キューの優先プライベート(非公開)モデルの生成HDテクスチャの生成が行える。

▲黄色の王冠マークが付いたプライベートモデルの生成とHDテクスチャの生成には有料プランが必要

なお、Tripo 2.5での生成には通常120クレジットが必要となるが、現在5回まで無料トライアルが可能となっている。

▲5回まで無料トライアルが可能

商用利用については、2024年11月の公式ブログにて「可能」と書かれている。

公式ブログより

同ブログには「ライセンス規約を常に確認してほしい」という一文もあるが、同社「Terms of Use Agreement」ページの最終更新日は2024年5月となっているため、現在も商用利用方針について変更はないものと思われる。

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