凸版印刷株式会社は、近年のバーチャル空間上でのコミュニケーション需要の高まりを受け、2022年4月より、臨場感のあるビジネス向けメタバースサービス基盤「MiraVerse(ミラバース)」を提供している。このたび、「MiraVerse」の新機能として、Webサイト上で、企業の商品や空間を3Dデータで再現し、自由な視点・自由な組み合わせでのバーチャル体験ができる「MiraVerse Core(ミラバースコア)」の提供を2022年10月から開始する。
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■概要

同サービスは、Webサイトで高速かつ高精細なバーチャル体験を提供することで、利用者に対して手軽に正しい情報を伝達し、購買意思決定を強力にサポートすることが可能だ。また、専用の管理サイトで商品の3Dデータを一元管理できるため、商品変更時の更新コスト削減やリードタイム短縮を図ることができる。

なお本格提供に先がけて、同サービスは株式会社LIXILの玄関ドア・窓の3Dシミュレーション「TOSTEM Digital Simulation」で採用され、スマホやPCで、リアルに近い感覚で商品選定ができる体験の提供に貢献する。

「TOSTEM Digital Simulation」のトップ画面(左)とシミュレーション画面(右) ©LIXIL Corporation

■開発の背景

近年、時間や空間の制約を超えた新たなコミュニケーションフィールドとして、インターネット上の仮想空間「メタバース」が注目を集めている。しかし、商品を正確に再現した臨場感の高いバーチャル空間を体験するためには、スペックの高いPCが必要という課題があった。これを受けて凸版印刷は、Webサイト上で3Dバーチャル体験ができる「MiraVerse Core」を提供する。これにより、利用企業はWebサイトを通じて、幅広い利用者に自由な視点・自由な組み合わせのバーチャル体験を提供することができる。

■「MiraVerse Core」の特徴

・Webサイトでの臨場感高いバーチャル体験
「MiraVerse Core」は、製品の設計図や3D計測・色彩計測などの正確な3Dデータを用いて、Webサイト上で臨場感あふれる空間を再現する。凸版印刷の色再現技術、3DCG技術をWebサイト向けに最適化し、高品質なCG再現と敏速な動作を両立している。

・Webサイト表示で様々なデバイスに対応
専用デバイスや専用アプリケーションが不要で、幅広い利用者に体験を提供することが可能である。スマートフォンやタブレットにも対応しており、商品の販売機会を最大化することができる。

・クラウドでの3Dデータ管理による効率的な運用
専用の管理サイトで3Dデータを一元管理することができる。商品変更時には管理サイト上のデータを更新するだけで、Webサイトを修正する必要がないため、更新コスト削減やリードタイム短縮を図ることができる。

「MiraVerse Core」での3Dデータ管理イメージ

・簡単なWebサイト埋め込み
専用のJavaScriptプログラムを利用できるため、簡単にWebサイトに組み込むことが可能である。また、3DデータへのアクセスもAPIとして提供されるため、外部のシステムと連携したサービスの構築も行うことができる。

■価格

・サービス導入初期費  60万円~
・月額サービス利用料  60万円~
※ 登録するデータ量や月間アクセス数によって価格は変動する。
※ 3Dデータ制作やWebサイト構築は別途費用がかかる。

■価格

・サービス導入初期費  60万円~
・月額サービス利用料  60万円~
※ 登録するデータ量や月間アクセス数によって価格は変動する。
※ 3Dデータ制作やWebサイト構築は別途費用がかかる。

■今後の目標

凸版印刷は「MiraVerse Core」を、様々な企業や団体に提供を進め、2025年度では関連受注を含め20億円の売上を目指すという。