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『閃乱カグラ』シリーズをはじめ、突き抜けた企画力と確かな技術力でヒット作を送り出してきたタムソフト。浮き沈みの激しい業界で創業25周年を迎える、コンソールゲーム中心の老舗ゲームスタジオだ。そんな同社が業務拡大のため3DCGアーティストを募集中。ゲーム開発のこだわりや求められる人物像などを聞いた。
■求人情報
タムソフトでは現在下記職種を募集中です。
・ゲームCGデザイナー(3DCG全般)
・ゲームCGデザイナー(3Dモーション系)
・ゲームCGデザイナー(3Dエフェクト、UIデザイン系)
・ゲームプログラマー
・ゲームディレクター/ゲームプランナー
・プロジェクトマネージャー
※2018年3月卒業見込者の方は新卒採用枠がございます。
下記ホームページをご覧ください。
http://www.tamsoft.co.jp/recruit/
詳しくはJOBSをご覧ください。
様々なジャンルの制作経験から生まれる"遊びがぶっとんでいる"ゲーム
『闘神伝』、『チョロQ』シリーズなどの人気シリーズ開発で知られるタムソフト。近年では美少女アクションと恋愛シミュレーションゲームを中軸に、総合的な開発力で高い信頼を得てきた。最新作『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』ではシリーズ初のPS4専用タイトルとして"からっとしたエロス"を追求し、唯一無二のゲーム開発を続けている。低価格帯ソフト『SIMPLEシリーズ』の受託開発で開発力を磨いてきた同社。その数は100タイトル以上で、デザインセクション統括の手塚俊介氏をして「作れないジャンルはない」というほど。その経験や技術は『閃乱カグラ』シリーズにも活かされている。
- 手塚俊介氏 デザインセクション 統括 アートディレクター/シニアキャラクターモデラー
モーションデザイナーの大木勇一郎氏とエフェクトデザイナーの坂田 誠氏も、同社の尖ったタイトル群に惹かれて入社してきた。「気になったゲームの開発元を調べたら、たいていタムソフト」という大木氏と、「『チョロQ』のように、ユーザーがとっつきやすいゲームをつくりたかった」という坂田氏。入社7年目と5年目の若手だが、すでに『閃乱カグラ』の中核メンバーとして活躍している。背景アーティストでTAもこなす栗原和典氏も、「遊びがぶっとんでいる」と転職を決めた1人だ。「開発は内製エンジン中心ですが、過去の経験や知識が活かしやすかったですね。それまで培ったシェーダの知識をすんなり活かせました」(栗原氏)。分業化が進む中、1人1ステージを任せるのが同社のスタイルだ。モデル、シェーダ、ライティングなど多様なスキルが求められるが、その分だけやりがいにつながるという。
- 大木勇一郎氏 デザインセクション リードモーションデザイナー
- 坂田 誠氏 デザインセクション
- 栗原和典氏 デザインセクション チーフ/リード背景モデラー
業界がモバイルゲームに移行する中、数少ないコンソール中心のゲームスタジオという点でも同社はユニークな存在だ。アウトソースを適切に活用しつつ、日本企業が得意とする中~小規模の開発文化を保っている。手塚氏も「実力があれば抜擢する風通しの良い社風で、入社2年目のディレクターもいるほど。もちろん、周囲のベテランがしっかりサポートします」と語った。創業25周年を迎える老舗企業だが、平均年齢が29歳で若手の活躍が目立つ。業界の信頼度も高く、業務がさばききれないほどだ。中でもモーション、エフェクト、背景アーティストが急募だという。「リミテッドアニメ系のグラフィックスが得意で、コンソールゲームが好きな人に、ぜひ応募してほしいですね」(手塚氏)。
Topic 1 モーション ~Mayaでイメージ動画を作成~
「水鉄砲による撃ち合い」がコンセプトの本作。ゲームシステムもシリーズではじめて三人称視点シューティングに変更された。これに伴い、Maya上でのイメージ動画が作成されている。「移動、ジャンプ、照準、近接攻撃などのイメージが共有されたことで、開発に大きく役立ちました」(大木氏)。
▲初期全体イメージ動画
モーションキャプチャは使用せず、手付けによるこだわりのアニメーションが付けられている点も特徴だ。特にスキンシップや着替えが楽しめる「更衣室」モードや、瀕死のキャラクターにとどめをさす「くねくねフィニッシュ」は、動きの魅力が求められる部分。40人以上登場するキャラクターに対して、ベースとなる動きに対してキャラクターごとの差分を付け加えていくなど、個性的な動きを効率的に作るための工夫が行われている。
▲「更衣室」モードでのキャラクターごとの表情、モーションの違い
キャラクターの動きだけでなく、カットシーンでの演出やカメラワークもモーション班の担当だ。「キャラクターの表情を活かす」、「攻撃を受けて吹き飛んだり、倒れたりしたときの動きで女性らしさを出す」、「ゲームのテンポを阻害しない」などの配慮がなされている。シリーズでおなじみのバストの揺れも、専用のジョイントで演出されている。
▲「くねくねフィニッシュ」モーション
▲死亡演出
▲「濡れパワーアップ」モーション
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Topic 2 エフェクト ~メッシュパーティクルを活用~
Topic 2 エフェクト ~メッシュパーティクルを活用~
水滴や水飛沫といった、水にまつわるエフェクトが中心となった本作。その中でもゲームらしいこだわりがみられるのがマズルエフェクトとヒットエフェクトだ。マズルエフェクトは水流ということもあり寒色系の色味だが、ヒットエフェクトは多くのゲームと同じく暖色系になっている。「キャラクターにがっつりとかかわるエフェクトを作りたかった」という坂田氏は「当初はどちらも寒色系でしたが、遊んでみて着弾したか否かがわかりにくく、色を調整しました」と語った。本作ではビルボードでのパーティクルエフェクトと、PS4の処理能力を活かしてメッシュパーティクルも積極的に採用し、立体的な形状を表現している。プログラマーと共同で、着弾部位の角度に合わせてヒットエフェクトの角度が変わる仕組みも導入されている。
▲マズルエフェクト
▲ヒットエフェクト
Topic 3 背景モデリング ~160m四方にアイデアを詰め込む~
「水」がキーワードになった本作。背景アーティストの栗原氏は「楽しさや明るさをビジュアルで表現するため、カラフルな色合いを持ったユニークなオブジェクトに誇張的なモーションを付けることでビジュアル的な明るさ、楽しさを表現しました」と語った。打ち合わせを下にコンセプトアーティストが2Dのデザイン画を描き、それをもとに背景アーティストがCGモデルを作成。5対5のチーム戦が中心になることから、ステージは160m四方に決定され、ゲームデザイナーと打ち合わせを重ねながらCGモデルを作成。テストプレイを繰り返して細部の調整が詰められていった。1ステージあたりのポリゴン数は約40万ポリゴンで、背景班で適性や好みを加味しつつステージを分担。平均して1ステージを約2ヶ月かけて制作したという。
▲スプラッシュスタジアム【左】と、そのワイヤーフレーム表示【右】
▲実機キャプチャ画像
▲実機キャプチャ画像
まとめ
瀕死のキャラクターに水鉄砲を浴びせる「くねくねフィニッシュ」や、スキンシップをとれる「更衣室」モード。いずれもキャラクターを魅力的に見せるための仕掛けで、実装には部門の枠を越えた連携が欠かせない。モーションデザイナーの大木氏とエフェクトデザイナーの坂田氏も、席が隣同士で日常的にアイデアをぶつけ合う仲。こうした濃密なコミュニケーションが手触り感のある魅力的なゲームを作り出してきた。パブリッシャーに対してデベロッパーの没個性化が指摘される中、同社が数少ない「キャラの立った開発会社」である理由も、そうした点にありそうだ。小ぎれいなゲーム開発が求められる中、こうしたスタイルは「コンソール至上主義」も含めて、懐かしささえ感じられる。もっとも、そうした匂いこそがモノづくりには必要なのだとも言えるだろう。
TEXT_小野憲史
PHOTO_蟹 由香
■求人情報
タムソフトでは、現在下記職種を募集中です
・ゲームCGデザイナー( 3DCG全般)
・ゲームCGデザイナー (3Dモーション系)
・ゲームCGデザイナー (3Dエフェクト、UIデザイン系)
・ゲームプログラマー
・ゲームディレクター/ゲームプランナー
・プロジェクトマネージャー
※2018年3月卒業見込者の方は新卒採用枠がございます。
下記ホームページをご覧ください。
http://www.tamsoft.co.jp/recruit/
●雇用形態
正社員 ※試用期間3ヶ月
●勤務地
〒111-0032 東京都台東区浅草1-10-2 YS-1ビル
●待遇
【想定年収】 280万円~500万円
【社会保険、福利厚生、手当等】
社会保険完備、交通費全額支給、役職手当、退職金制度
【就業時間】 専門業務型裁量労働制
●採用予定人数
若干名
●休日・休暇
完全週休2日制(土・日曜日)、祝日、有給休暇、夏季・冬季休暇、慶弔休暇、育児休暇(取得実績あり)
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