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スマートフォンという身近な端末と、基本プレイ無料という敷居の低さで、急速に普及したモバイルゲーム。
端末の性能向上に伴い、2Dから3Dまで多種多様なグラフィックスのゲームが登場している。
こうした中でモバイルゲーム大手のDeNAが次世代の映像クオリティを担うCGデザイナーを募集中。
その狙いと求める人材像について伺った。
ハードの進化で広がる可能性。映像面で新たな体験を後押し
モバイルゲームの雄、DeNA。版権ゲームから自社IPゲームまで、様々なジャンルのゲームを開発・運営している。 多くの制作スタッフが在籍する中、制作体制拡充のためデザイン部門での採用活動を強化している。 2Dから3Dまで、様々な職種を通年採用しており、デザイン部部長の宮前公彦氏も「2Dか3Dかはゲームの内容に則して決めること」と語る。 実際、2015年5月に配信がスタートした『戦魂 -SENTAMA-』をはじめ、2D/3Dハイブリッドのゲームが中軸を占めているのが現状だ。
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宮前公彦/KIMIHIKO MIYAMAE
ゲーム・エンターテインメント事業本部 Japanリージョンゲーム事業部デザイン部 部長。 1999年に家庭用大手パブリッシャーに入社し、背景アーティストとしてRPGの開発に携わる。 モバイルゲーム大手を経て2014年12月にDeNAに入社。 9つあるデザイングループを統括している。
「もっとも、端末の性能は日々進化していて、それに伴いゲームグラフィックスの品質が向上し、表現の幅も広がっていきます。 海外、特にアジア圏の開発力も急速に高まっています。 一方でスタジオの技術力は一朝一夕には上がりません。 そのため数年先を見こして、今から必要な人材を採用し、技術力を強化していく必要があります」(宮前氏)。 こうした背景から、同社はハイエンド系の3DCGデザイナーを積極的に採用中だ。 今年度中にあと10名は追加で採用し、数年以内にしっかりとした基盤を築きたいという。
そうした取り組みのひとつに挙げられるのが、職務別の採用だ。 これまで同社では端末の表現力が乏しかったこともあり、大きく「3DCGクリエイター」という名目で採用していた。 しかし、近年はキャラクター・背景・モーション・エフェクトに細分化され、家庭用ゲームの開発体制に近くなったのだ。 「専門職化が進み、自身のスキルをより活かせるようになりました。入社ご希望の方も仕事内容をイメージしやすくなったと思います」と宮前氏は語る。
「もっとも、専門分野に縛られるわけではありません。モデリングをメインで担当している方がモーション制作に携わるといった例もあり、新しい挑戦を奨励しています」。 同部副部長の武安利幸氏は、こう補足する。 同社がゲーム開発を本格的に始めてから、まだ10年足らず。 技術が急速に進化し専門性は増す一方だが、社内は様々な業界や企業を経験したハイブリッドなスタッフで構成されており、セクショナリズムに陥る暇がない。 自由闊達さは昔も今も変わらないという。
一方で両者が恐れるのは「ゲームで実現したいことに対してグラフィックス側が技術的に対応できない状況」だ。 2Dデータをあえて3Dを元に制作したり、逆に3Dデータをシェーディングにより2D風に表現したりと、モバイルゲームであってもビジュアル表現への多種多様なアプローチが求められる時代である。 そのためにも土台となる技術力の蓄積と表現への挑戦は必須条件と言える。 宮前氏はデザイン部として、こうした新しい表現手法によって、社内に刺激を与えていきたいと抱負を語る。
新技術にも積極的に挑戦。労働環境の良さも魅力
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武安利幸/TOSHIYUKI TAKEYASU
ゲーム・エンターテインメント事業本部 Japanリージョンゲーム事業部デザイン部 副部長。 1998年に家庭用大手パブリッシャーに入社し、キャラクターモデラーとしてアクションゲームの開発に携わる。 その後、海外スタジオでの勤務を経て2013年5月にDeNAに入社。
「モバイルゲームのグラフィックスの進歩はコンソールゲームに追随するかたちになっており、今後はモバイルゲームでも物理ベースレンダリングなどが一般的になるでしょう。 その上でモバイル端末に最適なビジュアルの提供を行うことがわれわれの使命。 新しいビジュアル表現技術に関心があり、共に研究開発ができる方をお待ちしています」(武安氏)。 こうした背景からデザイン部では、有志の勉強会を拡充し、技術開発を進める研究委員会を発足。 組織として方向性を示して、社員の自発的な取り組みをバックアップしていきたいという。
ゲームエンジン等のツールに関する知識や経験も歓迎だ。同社ではUnityベースの開発が一般化している。 ただ、求められるのは特定のツールの経験ではなく「ゲーム開発を進める過程で発生する、企画とツールの仕様との軋轢やトラブルをどのように解決したか」という経験だ。 「その経験があれば、成功も失敗も含めてその人の糧になります。今後、ツールが変わっても役に立ちますからね」(武安氏)。
コンソールゲームと遜色ないレベルまで到達しつつあるモバイルゲームの3DCG技術。 同社でもZBrushやSubstance Painterなどを駆使した、リアル指向の3DCGモデル開発に関する研究開発が行われている。 PBRベースでのモデル開発や、ミドルウェアを駆使した開発経験なども歓迎だという。 「技術が必要になったときに、あわてて研究開発を進めても遅い」という考えから、こうした取り組みが行われている
業界を代表する大手企業だけあり、ワークライフバランスも充実している。
「運営型のゲームビジネスなので、長期的に働く意識が必要です。自分自身が健康でなければ、健康な運営はできません」(宮前氏)。
そうした働き方の前提になるのがひとりひとりの自己管理だ。
武安氏も「みんな自由だけど必要な仕事はこなす。転職して、あらためてメリハリのきいた社風だと感じています」と語る。
こうした恵まれた環境を活かし、新しいオリジナルコンテンツやビジュアル表現へ挑戦していく方針だ。 「CGのクオリティなら映画、ゲームとしての深みやつくり込みならコンシューマが一番でしょう。 しかし可搬性や常時接続など、総合的に見ればモバイルゲームが一番おもしろい。そう確信しています。 その可能性を映像面から広げていける方と、一緒に仕事をしたいですね」(宮前氏)。
見た目からインスピレーションを得ることでチーム内の意識統一を図ることもデザイナーの役割だ。 画像はビジュアルデベロップメントを行う際にデザイナーから提示するイメージの一例で、こうした映像表現が必要になった際、すぐにでも提供できる準備が整えられている。 数年でモバイル端末のスペックが入れ替わり、ユーザーの目が肥えていく中で、海外のアプリ勢に負けないだけの表現力を手に入れることが求められているという
TEXT_小野憲史
PHOTO_弘田 充
■求人情報
DeNAでは現在下記職種を募集中です。
①3DCGキャラモデラー
②3DCG背景モデラー
③3DCGモーションデザイナー
④3DCGエフェクトデザイナー
⑤UIデザイナー
⑥2DCGデザイナー
⑦アートディレクター
⑧フロントエンドエンジニア
※詳細は以下をご覧ください
dena.com/jp/recruit/career/gamecreator
■雇用形態
正社員、契約社員
※原則3ヶ月の試用期間あり
■勤務地
〒150-8510
東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
■待遇
基本給+賞与(年2回 6月、12月)
※経験・業績・貢献に応じて当社規定により優遇
年2回の給与見直し(5月、11月)/年2回の目標設定
※変化のスピードが早い業界であることに鑑みて、適切な評価を行うために年2回の目標設定面談を行います。それに伴い、給与の見直しは半年に1回行われます。
通勤交通費、児童手当あり
■休日休暇
土・日曜日、国民の祝日、年末年始休暇
有給休暇(入社初年度は入社月に応じて最大12日、入社次年度以降15日~20日)
慶弔休暇、生理休暇、育児休暇、ベビーケア休暇、子の看護休暇、介護休暇など
詳しくは
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