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BTOマシンのSTORMからQuadro RTX 4000搭載のクリエイターPCが登場<br>映画『おらおらでひとりいぐも』の実際のシーンを用いコラットが検証

BTOマシンのSTORMからQuadro RTX 4000搭載のクリエイターPCが登場
映画『おらおらでひとりいぐも』の実際のシーンを用いコラットが検証

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3DCGの現場では、ライティングやモデリング、セットアップなど多岐に渡る職種ごとに最適なマシンが必要であることを背景として、近年ではカスタマイズ性の高いBTOモデルが広く扱われるようになって来ている。今回は高い技術力に定評のあるSTORMのクリエイターモデル「EL-WA」の使用感を、映画『おらおらでひとりいぐも』CGパートを担当したコラットの3名にきいた。


TEXT_神山大輝/Daiki Kamiyama(NINE GATES STUDIO)
PHOTO_弘田 充/Mitsuru Hirota





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    www.stormst.com/

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11月公開映画のシーンで実際に検証

CGWORLD(以下、CGW):まずはコラットと、皆様のプロフィールを教えて下さい。

桑原広行氏(以下、桑原氏):システム管理者の桑原です。機材の選定やサーバ周りのセットアップなど、ソフト、ハード問わずシステム全般を見ています。

鎌田友樹氏(以下、鎌田氏):ライティング、コンポジットをメインで担当する鎌田です。CGスーパーバイザーとして制作全般を担当するほか、プロジェクトで用いるパイプラインやワークフローの整理などのディレクションを行なっています。今回はNuke周りの検証をさせていただきました。

島田翔護氏(以下、島田氏):リードエンバイロメントアーティストの島田です。主にモデリングを担当しています。今回の検証では、弊社で制作した3DCGモデルのレンダリングスピードと、Substance Painterでのテクスチャベイクの速度検証を担当しました。

鎌田氏:コラットは現在24名という規模の映像制作会社で、うち20名がアーティストとなります。ゲームや映画、CM、イベント系のPVなどを幅広く取り扱っています。今のところゲーム4割その他6割という比率ですが、今後はゲームのリアルタイム3DCGの案件も増えてくる見込みです。

左より桑原広行氏(システム管理者)、鎌田友樹氏(CGスーパーバイザー、パイプラインディレクター、ライティング&コンポジットスーパーバイザー)、島田翔護氏(リードエンバイロメントアーティスト)

CGW:今回の検証でご紹介いただくタイトルについて教えて下さい。

鎌田氏:映画『おらおらでひとりいぐも』は、田中裕子さん主演の劇場映画です。舞台は現代なのですが、作中ではマンモスが現代を歩くというシーンがあります。また、電車内の窓に映る風景なども3DCGで制作されています。

  • 映画『おらおらでひとりいぐも』
    11月6日(金)公開
    出演者:田中裕子 蒼井 優 東出昌大
    原作:若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(河出文庫)
    監督・脚本:沖田修一  音楽:鈴木正人 主題歌:ハナレグミ「賑やかな日々」(スピードスターレコーズ)
    撮影:近藤龍人 照明:藤井勇 美術:安宅紀史 録音:矢野正人 編集:佐藤崇
    VFXスーパーバイザー:オダイッセイ アニメーション:四宮義俊 フードスタイリスト:飯島奈美 
    製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会 
    配給:アスミック・エース 
    公式HP:oraora-movie.asmik-ace.co.jp/
    公式Twitter:@oraora_movie
    © 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

CGW:さっそく、「EL-WA」の検証について教えて下さい。

島田氏:今回、私の方では2つの検証を行いました。まずは検証機とのスペック比較ですが、私が普段使用しているPCはIntel Core i7-7820X(8コア/16スレッド)、メモリ64GB、Quadro P4000というモデルです。2年程前の業務機という印象ですが、こちらで先ほどのマンモスをArnoldを用いてレンダリングしたところ11分30秒でした。一方のSTORMのマシンは7分26秒と、約35%ほど速くなっています。

映画『おらおらでひとりいぐも』本編切り出し画像(上)と、Arnoldでレンダリングしたマンモス(下)
© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

CGW:STORMのマシンはIntel Core i9-10900K(10コア/20スレッド)を搭載していますが、やはりCPU性能の差が大きいのでしょうか。

島田氏:そうですね、ArnoldはCPUレンダリングですから、これは純粋にコアの数の差と考えるのが妥当だと思います。そのまま素直に伸びている印象です。いまだともう8コアはかなり普通の範疇のスペックだと思いますが、10コアはやはり速いですね。

桑原氏:確かに、最近だとあまり8コア以下のモデルは見ませんね。4コアモデルなどは、ほぼ見かけないレベルになってしまったと思います。それだけコア数が重要というか。

CGW:Substance Painter側の検証結果はいかがでしたでしょうか。

島田氏:2つの自主制作モデルに、テクスチャベイクを行う際の時間を計測しました。1つ目のドアのモデルですが、550ポリゴンに1,185,985ポリゴンのハイポリをベイクしています。ノーマルマップやAO、IDマップなどの一連をベイクしましたが、コラットのマシンでは2分5秒、STORMのPCでは30秒51でした。これは驚きましたね。RTXコアに更新されることで、Substance Painter上のパフォーマンスはキャプチャ出来るだけでも4~5倍になっています。ちなみに、GeForce GTX 1080を搭載する別の業務機では1分3秒でした。

自主制作モデルでのテクスチャベイク

島田氏:もう1つのゲートの枠のモデルに関しては、Lowポリゴンは19,298ポリゴンで、313,722ポリゴンの情報をベイクしています。こちらはコラットのマシンが2分32秒、GeForce GTX 1080搭載機が1分14秒、STORMのマシンが27秒93と、同じく4倍程度の差が得られました。

自主制作モデルでのテクスチャベイク2

島田氏:ドアのモデルとの時間差はLowモデルのポリゴン数の差かも知れません。UVはお互い1面なので、その他に際立った差はありませんが、いずれにしても単純な性能アップとしては著しいものを感じましたね。

鎌田氏:Quadro P4000も悪いというわけではないですが、GPU性能向上の恩恵をかなり受けた形になりました。

CGW:Nukeによる検証結果はいかがでしたでしょうか?

鎌田氏:車窓に映る東京の街並みのシーンをNukeで展開し、パフォーマンスを確認しました。車窓に映る風景は、舞台が現代なら実際に電車に乗ってカメラで撮影できますが、今回は約50年ほど前の街並みを再現しているため、実物の撮影はできません。そのため、しっかりとモデルを作っています。

映画『おらおらでひとりいぐも』本編切り出し画像
© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

鎌田氏:どのタイミングにどういった看板が来るのか、どこに建物があるのかも細かく指定されておりましたので、ただコピーしたものをループしているわけではありません。ここは逆転の発想で、カメラを移動するのではなく街自体を移動させて走っている風景を作っています。かなり大きなシーンなんです。

Nuke画面

CGW:作業したマシンは、島田様のものと同様のスペックでしたか?

鎌田氏:そうですね。CPUもGPUも同一です。今回、一番驚いたのはNukeの起動速度なんです。従来はNukeのタイトル画面が表示されてから7秒程度時間が掛かっていたのですが、STORMのPCは約1秒でした。小さい違いに見えますが、10回20回と起動する中では結構なストレス軽減になりますね。その次にScanline Renderで画を出してみましたが、従来機がプレビューまでに4秒ほどで、STORMのマシンが2秒でした。これは恐らくGPUのコア部分の性能差だと思います。一方、画面をぐりぐりと動かしている時のかくつきは、それほど変わりませんでした。ここは更に重いシーンなどでは差が出る部分かも知れません。

CGW:レンダリング時間についてはいかがでしたでしょうか?

鎌田氏:60フレーム分をフルHDでレンダリングしましたが、従来のマシンでは5分。STORMのマシンは4分でした。Nukeの場合はレンダリング時に様々なノードを経由するため、CPUやGPU、またネットワーク等も含めて複合的な負荷が掛かります。なにか特定のパーツというよりは、トータルのバランスが重要になります。

CGW:バランスという意味では、どういった部分を強化すれば更に良くなるとお考えですか?

桑原氏:BTOなので普通に積載可能だとは思いますけど、やはりまずはメモリですね。64GB以上なら、「EL-WA」はQuadroを検討する際の強力な候補になるモデルだと思います。今はどの職種もメモリの需要が高いですし、複数アプリケーションを開いて作業するケースも多いので、多くの工程に関わる方や、エフェクトを扱う方は64GB以上はマストだと思います。

島田氏:Quadroが必要な映像系ゼネラリスト向けという構成ですね。筐体もどっしりとしていて、側面もメッシュ状になっているため中のパーツが光っているのが見えたりして。これは廃熱対策だと思いますが、PC自体も使っていて素直に使い易いと感じました。

桑原氏:メモリ容量を上げるだけで、モデリングからショットまで幅広く使える感じがありました。値段的にも、Quadro搭載機を検討する必要があるなら強力な選択肢になってくると思います。

CGW:ありがとうございました。

EL-WA

基本構成
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