Google認定フォトグラファーとして屋内版ストリートビューの撮影公開サービス、Webサービス、システム開発を行うカサノバエンタープライズ株式会社は、2019年5月1日より建物内部の空間3Dスキャンとパノラマ撮影を同時に行い、バーチャルツアーを制作する「PanoWeave:パノウィーブ」を正式リリースした。
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■提供の背景・概要

これまで同社はGoogle認定フォトグラファーとして、店鋪やオフィス、結婚式場、文化財などの撮影を行なってきたが、Googleストリートビュー(旧インドアビュー)に掲載できない物件を取り扱う不動産企業や、文化財保護を目的とした自治体から空間内部の3Dモデリングなどの要望があった背景を踏まえ、空間3Dスキャンおよびバーチャルツアーの撮影・制作サービスの提供を開始した。

■サービスの特徴

同サービスは、従来の360度バーチャルツアーに加え、建物内の構造を3Dスキャンすることで、建物全体を俯瞰できる3D映像や、間取り図や階層を確認できるサービス。3D再現により、建物全体の雰囲気を圧倒的な臨場感で直感的に伝えることが可能になる。バーチャルツアーはスマートフォンやタブレットなどマルチデバイスにも対応しており、クリックまたはタップするだけで見たい場所を素早く確認することが可能だ。制作したバーチャルツアーは、Webサイトへ埋め込むことができるほか、関係者間のみでデータ共有ができるため内部資料として利用することが可能。不動産や建設現場、宿泊施設、アミューズメントなど多く事業者が利用できるサービスとなっている。

■サービスの活用シーン

1:店舗や事務所のアピール
空間や雰囲気をダイレクトに伝えられることで、利用者の意思決定をサポートすることができる。飲食店やサロンだけでなく、リクルート活動などの一環としてオフィスの風景を公開することで、就活者や学生にアプローチすることも可能。さらに店鋪や施設の情報と合わせてバーチャルツアーをGoogleマイビジネス上に公開することにより、集客ツールとしても効果が期待できる。
2:不動産事業の営業ツール
住宅展示場や建売物件、高級賃貸マンションを取り扱う不動産事業者の場合、物件データをパノラマで公開することで、臨場感のあるリアルな情報を提供することができる。物件をリノベーションして販売している不動産事業者には、リノベーションやリフォームのBefore/Afterを撮影することで顧客や物件オーナーへの印象を向上させることができる。
3:現場の進捗共有・保存
工事現場や作業現場のデータの共有やエビデンスの保存としても利用できる。また、作業の段階ごとに撮影を行うことで問題が発覚した際に遡って確認することができるほか、現場の下見ツアーとして、施主や施工関係者にもおすすめ。建築デザイン会社や工務店などの関係者間で共有することで、下見回数や細部の撮影忘れなどを防ぎ、作業効率の向上にも好評価を得ている。
4:文化財のアーカイブ
取り壊しや改修が予定されている歴史的建造物や重要文化財を3D+バーチャルツアーで撮影を行うことで、将来の教育やデジタルアーカイブとして残すことができる。