CGアニメ制作プロダクションを国内外に展開する株式会社5(以下、ファイブ)は、アニメ・映画・ゲーム・CMなどのアニメ制作プロジェクトを対象に、プリプロダクションの支援に特化したソリューションサービス「プリプロ5」を2019年5月29日に開始した。
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■提供の背景について
アニメ制作プロジェクトが抱える課題に「クオリティ基準の未達」、「スケジュールの遅延」、「予算の超過」などがある。これらの課題の多くは、アニメ制作プロジェクトの上流工程にあたるプリプロダクション工程が、正常に機能していないことが要因で発生していると考えられる。ファイブでは、これまで相談を受けてきた各プロジェクトを通して、プリプロダクション工程から支援し、停滞していた工程を前進させ、プロジェクトを成功させるべく推進してきた。
■「プリプロ5」プリプロダクション支援に特化したソリューションサービスについて
ファイブでは、これまで各プロジェクトのプリプロダクション工程で提供してきた「ノウハウ」、「実務能力」、「制作リソース」、「マネジメント」をパッケージ化して、プリプロダクション工程に悩みを抱えているクライアントに、ソリューションサービスとして提供していく。さらに、ファイブでは、プロダクション工程も社内のスタッフで全て対応できる実務能力と制作リソースを保有しているため、クライアントの要望に応じて、プロダクションも含めたソリューションサービスとして提供することも可能だ。
■「プリプロ5」の特長
(1)プリプロダクションのノウハウを体系化
ファイブのプリプロダクションは、海外のクリエイティブワークでは標準的なデザインプロセスを取り入れ、プロジェクト工学等をベースにしたプロジェクトマネジメントやプロジェクト会計の手法を組込み、独自のプリプロダクションのマネジメントとして体系化している。
(2)組織力でクオリティとスピードをもったプリプロダクションを実現
ファイブのプリプロダクションは、一人のデザイナーや演出家などの個人スキルに頼った属人的なものではなく、ファイブのデザインプロセスに従って、組織力でプリプロダクションの成果物をアウトプットしている。
(3)スタッフを正規雇用し内製化
ファイブでは、プリプロダクションを担当するデザイナーや演出家などの各クリエイティブワークのスタッフを、全て正規雇用の正社員として内製化している。アニメ制作業界においては、珍しい正規雇用による内製化体制だが、内製化することにより、プロジェクトのスピード、クオリティ管理、予算管理、スケジュール管理などのトータルマネジメントを高レベルで実現している。
(4)プロダクションと連携したプリプロダクション
ファイブでは、プロダクション工程も正規雇用のスタッフで内製化しているため、高い実務能力と制作リソースを保有しており、プリプロダクションとプロダクションがシームレスに連携したワークフローの構築を実現している。これにより、後のプロダクション工程をスムーズに進行させるための、デザイン・設定の設計が行える。