イーフロンティアは、3Dキャラクターデザイン&アニメーションツールの最新バージョン2製品「Poser 10」、「Poser Pro 2014」を、2014年3月28日に発売する。
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■ 「Poser Pro 2014」の新機能

●フィットルーム
あらゆる「Poser」フィギュアに対して、衣服や小道具をインタラクティブにフィットさせて、サイズの合った新しい着用衣服を作ることが可能に。自動的に仮合わせをしたり、タイトフィットにしたり、硬い素材の特性を持たせたりといった作業が、5つのインテリジェントなメソッドで自動的に行われる。
●フィギュア間でのモーフのコピー
モーフ転写機能を使えば、「Poser」フィギュアのための新しいコンテンツが楽に作れる。衣服なら、それを着るフィギュアのフルボディモーフ、あるいは部分ボディモーフを転写することで、幅広い体型に対応できるようになる。
●パワフルなパラメータコントロール
通常は隠されているパラメータを表示させるオプションが追加された。パラメータのインタラクティブな変更が可能になり、コンテンツ開発がさらに自由に行える。物理シミュレーション、モーフ、屈伸、デフォーマなどの作用を決めるチャンネルやパラメータの計算順序も、ドラッグアンドドロップで簡単に変更できる。



■ 「Poser 10」、「Poser Pro 2014」共通の新機能

●Pixarサブディビジョンサーフェイス
PixarのOpenSubdivライブラリを統合し、Pixarサブディビジョンサーフェイスが使えるようになった。これにより、小道具、フィギュア、さらには個々のボディパーツごとのサブディビジョンレベル調整が可能に。サブディビジョンを使えば、変形がより自然になり、サーフェイスはより滑らかになる。コンテンツのポリゴン数を減らすことができるため、全体のパフォーマンスも向上する。
●レンダリング速度の向上
FireFlyレンダリングエンジンを最適化し、レイトレーシングの処理速度がさらに向上した。
●OpenGLの高速化
OpenGLの画面表示性能が最適化され、シーンや照明に変化を加えたときのプレビュー表示速度が、これまで以上に速くなった。
●Bullet物理演算
Bullet物理演算は、リジッドボディダイナミクス、ソフトボディダイナミクス、そしてストランドベースのダイナミックヘアーのシミュレーションを行う機能。リジッドボディにコンストレイントを加えれば、複雑に作用しあう動きのシミュレーションも可能だ。ソフトボディのコンストレイントにウェイトをペイントして、アニメーションさせることもできる。小道具やキャラクターに、揺れたり跳ねたりする効果を加えるのも簡単。ライブシミュレーションモードでは、シミュレーションをリアルタイムで確認することができる。また、シミュレーションの計算を実行すれば、レンダリングに組み込まれたシミュレーションを見ることが可能だ。
●コミックブックプレビューモード
「Poser」の新しいコミックブックプレビューは、コミック風の静止画またはアニメーションを、カラーやモノクロで作れるエキサイティングな機能。輪郭線を自在に調整して、カラーまたはモノクロのコミックアートを作成できる。輪郭や陰影は、視点を変えたりアニメーションさせたりしても、つねに適切に表現される。
●9種類の新しい人間フィギュアとカートゥーンフィギュア
ウェイトマップ付きのマグネットが組み込まれ、ポリゴン構造がサブディビジョンに最適化された2体の人間フィギュアが追加された。また、ハリウッド映画に出してもおかしくない、表情が驚くほど豊かで個性的なカートゥーンフィギュアも7体、ライブラリに加わった。
●マグネットとデフォーマがウェイトマップに対応
「Poser」のマグネットとデフォーマは、旧バージョンでも、フィギュアや小道具の変形やアニメーションに役立つ、大変にパワフルなツールだったが、今回のバージョンではさらに、ウェイトマップを使った頂点レベルでの細かい作業が可能になった。
●マグネットとデフォーマのウェイトマップペイントツール
マグネットとデフォーマのウェイトマップは、ペイントツールを使って頂点ごとに編集可能。ウェイトマップは細かく正確に調整できるので、デフォーマの微細な編集が可能になり、より自然で生き生きとしたコンテンツを制作することができる。
●インタラクティブなレイトレースプレビュー
新しい「レイトレーシングプレビュー」ウィンドウを使うと、シーンに変更を加えるごとに、レイトレーシングされた画像が高速表示される。たとえば、カメラアングルを変更すると、照明や影、それに透明度や反射など、最適化されたFireFlyレンダリングエンジンが作り出す効果をリアルタイムで確認できる。
●グルーピングツールの改善
グループ編集のためのポリゴン選択がペイントで簡単にできるようになった。グループへのポリゴンの追加と削除はグループまたはマテリアル単位で行え、X、Y、Zの各軸を挟んでの対称選択も可能に。
●モーフブラシの改善
新しくなったモーフブラシでは、小道具、フィギュア、衣服を着たフィギュアなどあらゆるメッシュに対して、「ぴったりフィット」、「ゆったりフィット」、「たるみ」、「平坦」、「スムーズ」、「復元」といった編集が簡単にできるようになった。新しい「ゴール」機能を使うと、フィギュアをモーフターゲットとして衣服を正確にフィットさせることができる。モーフの微調整は「貫通までの距離」オプションで自由に調整可能。また、ブラシのサイズとマグニチュードを、キーボードの矢印キーで調整できるようになった。
●複合マテリアルノード
「複合ノード」を使えば、複雑なマテリアルの作成と配布が容易に。これは、選択したマテリアルノードのグループを、ひとつのブロックにまとめる機能。複合ノードは、展開して中に含まれる個々のノードを編集することも、折りたたんでコンパクトにしておくこともできる。
●ガンマ補正
ガンマ補正機能を、「Poser 10」と「Poser Pro 2014」の両製品で使えるようになった。これで、ガンマ補正したコンテンツをすべての「Poser」ユーザーに渡すことができ、バージョンに関わりなく、同じマテリアルを共有できる。



■ 関連 URL

・「Poser 10」、「Poser Pro 2014」について
 http://www.value-press.com/pressrelease/122223
・株式会社イーフロンティア
 http://www.e-frontier.co.jp/products/top.html