XYZプリンティングジャパンは、微細な形状も高精度に出力が可能な光造形(SLA)方式3Dプリンタ「ノーベル 1.0」を発表した。価格は229,800円で、同社販売代理店、家電量販店やネットショップ、同社Webサイトを通じて3月上旬より販売を開始する。専用のレジン(500g入り 2本)は15,800円、専用のレジンタンクは7,200円で同時に発売を開始する。
■ 製品概要
SLA方式の3Dプリンタは、熱融解積層(FFF)方式とは異なり、積層ピッチが0.1mm以下と非常に細かく、高精度に出力できることが特徴。表面に生じる段差は極小で、なめらかな造形出力が可能だ。一方で、既存の光造形方式の3Dプリンタは、その価格の高さが原因で、コンシューマーや中小企業が気軽に導入するのは困難だった。今回発表された「ノーベル 1.0」を開発する上での最大の挑戦は、高精度の出力が可能でありながら、購入しやすい価格を実現することで、新金宝グループ全体で培った部品調達やコスト削減のノウハウを集結し、コンシューマーでも手が届く、既存のSLA方式の3Dプリンタを大幅に下回る20万円台で提供することに成功した。「ノーベル 1.0」は、フィギュアやジオラマ作成などの趣味の分野から、建築事務所やデザイン事務所でのモデル製作や製造業での試作製作など、ものづくりの現場でも十分対応できるミドル・ハイモデル。自分のイメージしたものを、より高精細に作成したり、複数の高精細なプロトタイプを出力したりすることが可能になる。
■ ノーベル 1.0の特徴
微細な造形が可能に
「ノーベル 1.0」の解像度は幅および奥行が0.3mm、高さが0.025mm。紫外線レーザーでレジンを硬化させ、微細な出力を実現した。光造形(SLA)方式は熱融解積層(FFF)方式と比べ、よりなめらかで精密な造形を可能にし、自由な発想のデザインを形にする。
手頃な価格帯
既存のSLA方式の3Dプリンタを大幅に下回る価格で提供することで、家庭でもビジネスでも最高レベルの出力が可能に。「ダヴィンチ」シリーズと同様、「誰でも使える」3Dプリンタが目指されている。
より大きな出力物
「ノーベル 1.0」の最大出力サイズは128×128×200mm(幅×奥行×高さ)で、既存の光造形3Dプリンタよりも大幅に上回る大きな造形出力が可能だ。
レジンの自動充填
レジンタンク内のレジンの残量を随時確認し、少ない場合は自動的に充填。出力中にユーザーがレジンを追加する手間がなくなり、使い勝手が向上してる。
安心のサポート
国内サポートにより、使い方が分からないときも安心して日本語で問い合わせ可能。使用経過による調整時など困った際にも対応し、必要に応じて、迅速な交換、修理対応が行われる。
みんなが使える、みんなで使える
初めて3Dプリンタを使用する人でも、すぐに使い始められる専用ユーティリティソフトウェアを同梱。作成されたオリジナルデータを公開したり、公開されているデータをダウンロードしカスタマイズしたりできる専用サイト「XYZプリンティング ギャラリー」を利用できる。「ダヴィンチ」シリーズで利用可能なSTLファイルのデータは、「ノーベル 1.0」で利用可能だ。
■ 関連 URL
・XYZプリンティングジャパン株式会社
http://jp.xyzprinting.com/jp_ja/index