ゲーム開発向けに音声・映像のミドルウェアブランド CRIWAREを展開する株式会社CRI・ミドルウェア(以下、CRI)は、音声データから自然な口の動き(口パターン)を自動生成する音声解析リップシンクミドルウェア「CRI ADX LipSync」(以下、ADX LipSync )を提供開始し、ゲーム向けライセンスプランや提供形態の詳細を公開した。ADX LipSyncは、ディープラーニングによる音声解析技術を活用し、キャラクターの発話に合わせて最適な口の動きを自動生成するミドルウェア。
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■用途に応じた2種のソフトウェア開発キットを提供

ADX LipSyncでは、入力した音声から即時に口パターンを出力する「リアルタイム解析」と、外部のモデリングツールなどと連携して細かなつくりこみが可能な「オフライン解析」の2つの方法で口パターンの制作が可能だ。この2種の機能別に、ソフトウェア開発キット(SDK)を提供する。リアルタイム解析では、サウンドミドルウェアCRI ADX 2(以下、ADX2)と連携し、音声の入力と同時にリアルタイムで口パターンを生成する。オフライン解析では、 専用のツールを使用して口パターンを生成する。口パターンデータはテキスト形式で出力されるため、Mayaなどの外部のモデリング ソフトと連携してさらに細かく調整することができる。オフライン解析は法人企業を対象に2週間の無償試用が可能だ。

■開発期間に応じた月額ライセンスで提供、ADXユーザーは無償で利用可能

ADX LipaSyncは、機能やADX2の利用状況に応じて提供内容やライセンスプランが異なる。ADX2ユーザー向けにはリアルタイム解析およびオフライン解析の両機能を無償で提供(※)。ADX2ユーザー以外の利用者向けには、オフライン解析機能を開発期間を対象に初回60万円/6ヵ月(税抜)にて提供する。継続して利用する場合には月額10万円(税抜)にて延長することが可能だ。

なお、同ライセンスプランはゲームでの利用を対象にしている。その他のコンテンツで利用の場合は個別に問い合わせを。また、ライセンスの提供は法人企業のみを対象としている。

※オフライン解析はタイトルリリース前の開発期間のみ無償提供の対象。タイトルリリース後に追加で利用する場合は10万円/月(税抜)となる