株式会社FOVEは、視線追跡データの収集およびソフトウェア開発を可能とするVRプラットフォームの大幅アップデートを実施した。同プラットフォームを活用することで、より拡張性の高い視線追跡ソフトウェアの開発および研究ができるようになったという。
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■概要

視線追跡技術はFoveated Rendering技術によるレンダリング負荷軽減への期待から、次世代VRの標準搭載技術の1つとされている。また近年では緑内障検査における視野計、脳震とう/めまいの検査装置など医療ヘルスケア領域の活用例が増加しており、コロナ禍において遠隔診療をサポートする次世代デバイスとしても注目されている。

FOVEで得られるデータ
今回のアップデートでは業界最高水準の視線追跡品質に加え、多くの新機能が追加された。研究者を対象としたProfessional版では、眼振計測に活用される眼の回旋角度や、表情認識に用いられる眼の形状データが取得できる。また片目ずつキャリブレーションを行なうことができるため、斜視の人でも視線追跡機能を使うことができる。商用利用を対象としたEnterprise版には、短時間でキャリブレーションができるSingle point calibration機能や、GUIカスタマイズ用のAPIを用意。これにより大人数向けのソフトウェアを、優れたUXで提供することが可能になった。またJetson NX SoCsにも対応し、高価なPCやその設置スペースを必要とせずにFOVE 0を設置できる。また無償のBasic版が新たにUbuntu Linuxにも対応した他、C/C++/ C#/Pythonに対応した開発者向けSDK、UnityおよびUnreal Engines向けのプラグインにも大幅なアップデートが実施された。

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