シリコンスタジオ株式会社は、株式会社スクウェア・エニックスおよび株式会社トイロジックが開発・販売するゲームソフト『NieR Replicant ver.1.22474487139...(ニーア レプリカントver.1.22474487139...)』において、同社のグローバルイルミネーションミドルウェア『Enlighten(エンライトゥン)』が採用されたことを発表した。
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■概要
『NieR Replicant ver.1.22474487139...』は、2021年4月22日に発売されたPlayStation 4、Xbox One、Steam向けのアクションRPG。2010年4月発売の『NieR Replicant』をベースとしたバージョンアップ作品で、2017年2月発売の『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の世界が形成されることとなった始まりの物語が描かれている。
『NieR:Automata』に続いての採用となった「Enlighten」は、大域照明とも呼ばれるグローバルイルミネーション(GI)をリアルタイムに処理するミドルウェア。グローバルイルミネーションは、シーン内のマテリアルおよび各オブジェクト間によって反射または吸収される光を計算し、直接光だけでなく間接光も考慮した空間表現を正確にシミュレーションする。「Enlighten」は、国内外問わず幅広いユーザーから熱い支持を受ける『NieR:Automata』でも採用され、『NieR Replicant ver.1.22474487139...』でも「Enlighten」によるグローバルイルミネーションが空気感と色彩の織りなす独創的な世界づくりに貢献し、さらに見どころのある美しいグラフィックスが描画されている。
開発元の株式会社トイロジックは、以下のようにコメントしている。「一段階上のビジュアル表現を目指すべく、自社エンジンのGIシステムに『Enlighten』を採用させていただきました。結果として、『NieR Replicant ver.1.22474487139...』の背景ビジュアルが格段に良くなったことを実感しています。『Enlighten』内で生成されたGI情報を元に、背景に馴染む特殊なマテリアルの作成も行い、表現の幅が広がりました。ユーザーの皆様には、ぜひともライティング表現で美しくよみがえった『NieR Replicant』の世界を体感していただければと思います!」(株式会社トイロジック プログラム課 リードライブラリプログラマー)
「『NieR Replicant ver.1.22474487139...』の開発では、10年以上前に発売された原作の背景を、いまの技術でより良いものに再現するために、ライティングや空気感は強く意識しました。『Enlighten』の導入によって、リアルタイムにライトの変更やグローバルイルミネーションの調整が可能になりました。トライ&エラーを柔軟かつ容易に行えるため、求められる表現や修正意図を正しく読み取ってクオリティを高められたと感じています。ニーアたちと一緒に、新しくなった世界を冒険して「光」を感じてみてください」(株式会社トイロジック デザイン課 背景アートディレクター)