株式会社KADOKAWAは、3DCGアニメーション・VFXの両方を手掛けるKADOKAWAグループ初の制作会社、株式会社Studio KADANを2021年6月1日に設立した。
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■概要

Studio KADANは、TVアニメ『シドニアの騎士』シリーズやアニメ映画『BLAME!』などを手がけた日本有数の3DCG アニメーション監督・瀬下寛之氏を中心とした制作スタジオ。瀬下監督のCG分野でのノウハウと制作工程を導入し、様々なクリエーターが参画しやすい環境とCG開発における最新の知見をもつ点が最大の特徴だ。フル3DCGセルルックCGアニメーション制作をはじめ、3Dモデリングを使用したXR、プロジェクションマッピング、ゲーム対応の映像など各種デジタルエンタテインメントの制作に加え、実写映画におけるVFX制作にも対応し、世界市場に向けた大型IP作品の制作に取り組んでいくという。

近年、世界各国で日本制作の手描きアニメーションの視聴者は増加しているが、アメリカ、中国を中心とした諸外国で制作されるアニメーションはフル3DCGでつくられているものが多数ある。同社は日本独自の手描きアニメーションだけでなく、そこから発展したセルルックCGアニメーション、また世界的な主流となっているフル3DCGアニメーションの分野にも注力し、あらゆるジャンルのアニメーション市場を開拓すべく同スタジオを設立するに至った。KADOKAWAは、デジタル作画と3DCGを融合したハイブリッドデジタルアニメーション制作スタジオである株式会社 ENGIと、世界的に評価の高い手描きアニメーションを手掛ける株式会社キネマシトラスをグループに抱え、新たにStudio KADANが加わることで、ジャンル・表現方法にとらわれないアニメ制作環境の実現を目指していくという。