Stratasys(以下、ストラタシス)は、中央集約型3Dプリンティング・サービスを提供するショップ向けに新しいワーク・オーダー・マネジメント・ソフトウェア・ソリューションを発表した。新ソリューションのGrabCAD Shopは、エンジニア、デザイナー、ショップ・オペレーターなどの3Dプリンティングの受発注に対する共同作業を大幅に改善し、ワーク・オーダー・マネジメント・プロセスを合理化する。
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■概要

大規模な設計企業、メーカー、教育機関のエンタープライズ3Dプリンティング・ショップには一般的に、ショップの作業手順を管理するための効率的な特定用途向けソリューションが欠如している。3Dプリンティング向けに設計されたシンプルで手頃な価格のソフトウェアが市販されていないことから、多くのショップが電子メール、スプレッドシート、ホワイトボード、書類に依存している。しかし、3Dプリンティングの使用が毎年2桁成長を続けていることから、こうしたアプローチによる効率面での不利益はビジネス上の深刻な問題となっている。

今夏、プライベート・ベータ・プログラムが開始され、シュナイダーエレクトリックはすぐに登録した。シュナイダーエレクトリックのプリンタ・マネージャーのDoug VanWaart氏は、「私たちはGrabCAD Shopに完全に切り替えました」と述べ、さらに「私たちの以前のプリンティング依頼プロセスはワード文書で行われており、そのフォームに喜んで入力する人はいませんでした。GrabCAD Shopのシンプルな設定によってプリンティングの依頼手続きが大幅に迅速化し、私にとってプロセス全体でのオーダー管理が容易になります。さらに、すべてのジョブがクラウドに保存されることから、私たちは必要に応じ、いつでも古いジョブに戻って再プリンティングできるようになりました」と語った。

ストラタシスの分析によれば、一般的な3Dプリンティング・ショップの作業時間の約15%が、作業受注要件の追跡や、エンジニア、デザイナー、オペレーターに対するステータス・アップデートのためのマニュアル・コミュニケーションに費やされている。GrabCAD Shopはこのプロセスを合理化する。このクラウドベースのソフトウェアはIT実装のサポートを必要とせず、プリンティング・ワークの依頼、CADファイル、プロジェクト仕様をすべて1つのスペースに統合している。ジョブの進行に応じて、ショップ・オペレーターやエンジニアはプラットフォーム上や電子メール経由でステータス・アップデートを受信する。GrabCAD Shopはストラタシスのプリンタや材料に同梱され、ストラタシスのお客様はその価値をすぐに実感できまる。また、GrabCAD Shopはサードパーティーのプリンタや従来の製造技術システムの追加も可能だ。

ストラタシスのプロダクト・ソフトウェア担当バイス・プレジデントのPaul Giaconiaは、「現在、デザイナー、エンジニア、ショップ・オペレーター間の要件に関するコミュニケーションは、非効率的でトレーサビリティに欠けています。これにより、生産性の損失が発生しています」と述べ、さらに「GrabCAD Shopは3Dプリンティング・ワーク・オーダー・マネジメントを合理化することから、ショップ・オペレーターはエンドユーザー向けのパーツ製造や提供に貴重な時間を振り向けることができます」と語った。

ストラタシスは2014年のGrabCAD買収を通じ、ソフトウェア開発能力を大幅に強化した。ストラタシスのあらゆるプリンタ上でのネイティブCADファイルのプリンティングを容易にするために開発されたストラタシスのGrabCAD Printソフトウェアは現在、2万人以上に使用されている。3Dプリンティングのワークフローとパーツ品質向上に向けてストラタシスは継続的なソフトウェア投資を行っており、GrabCAD Shopはこうした投資による新たな進化だ。

GrabCAD Shopのパブリック・ベータ版は現在無償提供されており、2020年第1四半期に世界的に商業的な提供が開始される予定。GrabCAD Shopの詳細やベータ・プログラムへの参加についてはこちら