>   >  『アイナナ』『アイマス』大好きなスターに「会いたい」が叶う場所。「CG STAR LIVE」の人気の背景を探る>>公開ゲネプロレポート
『アイナナ』『アイマス』大好きなスターに「会いたい」が叶う場所。「CG STAR LIVE」の人気の背景を探る>>公開ゲネプロレポート

『アイナナ』『アイマス』大好きなスターに「会いたい」が叶う場所。「CG STAR LIVE」の人気の背景を探る>>公開ゲネプロレポート

2次元世界のスターが目の前でライブをする夢のステージ「CG STAR LIVE」。東京・新宿のVR ZONE SHINJUKUで2018年2月∼5月に行われた第一弾公演「IDOLiSH7 PRISM NIGHT(アイドリッシュセブン プリズムナイト)」は、のべ1.5万人の来場者を動員した。7月から始まった第二弾公演は「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS new generations★Brilliant Party!」。登場するのは『アイドルマスター シンデレラガールズ』内ユニット「new generations(ニュージェネレーションズ)」の島村卯月、渋谷 凛、本田未央。本記事では「CG STAR LIVE」の人気の背景を2回に分けて探っていく。第1回となる今回は、7月4日に行われた第二弾公演の公開ゲネプロの模様をレポートしよう。

TEXT_渡辺 由美子 / Yumiko Watanabe(@watanabe_yumiko
EDIT_尾形美幸 / Miyuki Ogata(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota

  • 左から渋谷 凛、島村卯月、本田未央。「CG STAR LIVE」の特徴は、客席のコンサートライトの色や声援によって、その日の楽曲やトークの内容が変化するコ-ルアンドレスポンス。スターと、彼ら、彼女らを応援する来場者とのインタラクティブなやりとりにも、ぜひ注目してほしい。
    © BNEI/PROJECT CINDERELLA


「そこにいる」と実感できる、考え抜かれたライブ構成

「今日は私がナレーションを担当するね、しっかり聞いてね」。暗がりのステージからやや低めのクールボイスが響き渡った。今日の会場アナウンスは凛。彼女の「プロデューサー(※)さんへのお願い」のひとつは、「CG STAR LIVE」の見方。客席はフラットな床でのオールスタンディング。そのため、前の人との間隔を空けた方が見やすくなる。さらに、後方にいる人や、背が高くない人は、後方に下がった方がかえって見やすくなるという。凛からのお願いに、場内のプロデューサーがすぐさま前後の間隔を空けた。そのマナーの良さは、さすが長年彼女たちをバックアップしてきたプロデューサーと言えるだろう。

※ 『THE IDOLM@STER』(以下、『アイマス』)シリーズにおけるプレイヤーの職業、および通称。

▲【左】開演前/【右】開演後。フラットな足場でのオールスタンディングのため、やはり前方列がお勧め。入場は整理番号順。その番号は、チケット購入時の先着順に振られることになるので、チケットは早めに取っておきたい


new generationsの第1曲目は、「できたてEvo! Revo! Generation!」。"ハジメマシテ"と歌うこの楽曲は、「CG STAR LIVE」でのお披露目にもふさわしい。まず目に飛び込むのは、本公演特製のステージ衣装。背中についた大きなリボンはシースルーの水玉模様。暗がりでは、水玉模様が発光し、ダンスとともにふわふわと揺れるリボンがこの上なくキュート! 彼女たちのリズミカルなステップを、プロデューサーがコールで盛り上げる。ゆれる髪や、手をたたくしぐさも愛らしく、彼女たちが目の前で歌とダンスと笑顔を届けてくれていることを実感する。

▲目の前で歌い、踊り、語りかけてくれるnew generations! 背中のリボンは『アイマス』シリーズ初の透明素材で、ステージに幻想的な彩りを添えていた。未央が歌の合間にステージからハケ、戻ってきたときには「お水飲んできましたー」と報告するなど、ライブのリアル感たっぷり!


手を振りながらステージを右に左に駆け回る3人。フォーメーションも、左から凛・卯月・未央から、未央と卯月が場所を交代するなど、こまめにチェンジ。客席のどのエリアにいても「お気に入りの担当アイドルが近くまで来てくれる」喜びを感じられるだろう。


1曲目が終わると自己紹介。未央の呼びかけで、「しぶりーん」「しまむー」とアイドルたちを呼ぶプロデューサー。そして未央が最後にあることを尋ねると、「みおー!」と、会場から熱いアンサーが。その声に応えて未央がステージを元気よく駆け回る!「せーの、私たち、new generationsです!」。声を合わせた3人を、大歓声が包む。「みんな、盛り上がる準備、できてるかー?」。未央の呼びかけに声を出すプロデューサー。ところがその声を聞いた未央は、「おやおや声がひかえめではないですか、皆の衆∼」とさらなる声援を求めてくる。プロデューサーが全力で応えると、凛がぼそっと言ったツッコミに、大きな笑いが起こった。客席の声にアイドルが反応して、それに応じたレスポンスをする。やりとりのタイミングも絶妙だ。この臨場感が「CG STAR LIVE」の大きな魅力だろう。

「それじゃ、次、いこうか。さあ!」。凛の声で、天井にたくさんの星がまたたいた。2曲目は「Star!!」。TVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』の主題歌であり、new generationsのユニット曲でもあるこの歌が、シンデレラの物語の始まりを告げる。"そっと鏡をのぞいたの"と呼びかけるように歌う彼女たちに、\のぞいたのー!/と、プロデューサーも全力コール。このライブの見どころのひとつは新規の振り付けだ。「Star!!」では、"ガラスの靴に"のフレーズに合わせて、ヒールをもう片方の靴にコツンと当てるしぐさから、少しだけ背伸びした彼女たちが感じられた。ステージを照らす無数のライトを受け、靴のスパンコールがキラキラと輝く様子もぜひ注目してほしい。

次は、ひとりずつステージに登場。2つのコーナーが連続して進行する。ひとつめのコーナー「教えて!シンデレラ」は、プロデューサーからアイドルへの質問タイム。プロデューサーは会場で渡される「CG STAR LIVE専用コンサートライト」で、用意されている5つの質問の中から、答えてほしい質問の色を点灯。場内で一番多かった色の質問にアイドルが答えてくれるという仕組みだ。彼女たちの答えは、その日集まったプロデューサーたち次第で毎回変わる。「CG STAR LIVE」ならではのインタラクティブ性の高い仕組みと言えるだろう。

▲「CG STAR LIVE」では専用のコンサートライトが貸し出される。持ち手部分のボタンを押すと青、ピンク、黄、赤、緑の5色が切り替わる。ライブ中いつでも点灯できるので、コンサートライトの持ち合わせがないプロデューサーも安心だ。終了後は返却を忘れずに。自前のコンサートライトも持ち込みOKだ


トップバッターは卯月。「それでは、質問の色を選んでください!せーので振りますよ∼!」の声に応え、一斉に様々な色のペンライトが上がった。一見ではわからないほど5色の数が拮抗したため、プロデューサーもざわざわと落ち着かない。「どの色が一番多いかな∼」。卯月の次の声を待つ緊張の一瞬! 「赤......ですかね」。赤の質問は《最近あった嬉しかったことは?》。彼女たちのアンサーは、ここでしか聞けないもの。何度も通って、ちがうアンサーを聞いてみたくなる。会場をわかせた後、卯月が「あー、向こうで未央ちゃんが×××って言ってるような? 気のせいですよね、えへへっ」と笑顔を見せると、プロデューサーも思わず笑顔になり、暖かい空気に包まれた。

凛への質問は、青色の《アイドル以外になってみたい職業は》に決定。「もしも」という形で、とある職業について話す彼女からは、今の「アイドル」という職業に対する姿勢が伝わってくる。クールな彼女にアイドルという灯を点したプロデューサーたちは、凛の言葉を感慨深く受けとめた。未央への質問は、黄色の《もし無人島に何か1つ持っていくなら?》。未央からは、予想のナナメ上をいくアンサーが飛び出し、場内は大爆笑に。笑いあり、笑いありの未央らしいアンサーとなった。

2つめのコーナーは「シャッターチャンスタイム」。ここではなんと、自前のカメラで彼女たちの撮影がOKなのだ(SNSでのアップもOK!)。何パターンものポーズを取ってくれるアイドルたちをプロデューサーがカメラに収める。撮影は、後列、中列、前列という順番。後の人が撮影しやすいように、それより前の列のプロデューサーは座って待機する。撮影や待機の最中にも、卯月、凛、未央がプロデューサーに呼びかけたり、ねぎらいの言葉をかけてくれるので、そこも楽しみのひとつだ。

▲「シャッターチャンスタイム」でポーズを取ってくれる卯月、凛、未央。ステージで輝く彼女たちを綺麗に撮るためにフラッシュは厳禁。暗がりでの撮影になるため、自分が持っている中で一番良いカメラを持参しよう


ステージは再びライブに。卯月からの「今日のライブは特別に、どの曲を歌うのか皆さんに決めてもらおうと思います!」という呼びかけに会場からはどよめきが。楽曲の候補は「ミツボシ☆☆★」、「Never say never」、「S(mile)ING!!」の3つ。順に、未央、凛、卯月の楽曲で、黄、青、ピンクのコンサートライトの数によってどれを歌うかが決められる。「せーの!」でプロデューサーがコンサートライトを上げると......今回はピンクが最多。楽曲は「S(mile)ING!!」に決定した。未央と凛が、卯月の楽曲であること、卯月のチャームポイントである「笑顔」になれる曲だと紹介する。「プロデューサーの皆さんもnew generationsの『S(mile)ING!!』で笑顔になってくださいね!」という呼びかけで始まった「S(mile)ING!!」では、開いた両手を顔に寄せる卯月のしぐさがとってもキュート! 笑顔で歌う3人に、プロデューサーたちは、天高くこぶしをあげてエールを送った。

▲歌う楽曲をプロデューサーが選べるコーナーも。今回は「S(mile)ING!!」に決まったが、プロデューサーの投票次第で「ミツボシ☆☆★」や「Never say never」を歌ってくれる場合もあるので、何度もトライしたくなる!


楽曲が終わると「ハッピーバースデータイム」。公演月に誕生日を迎えたプロデューサーに、3人からバースデーソングをプレゼントというコーナーだ。彼女たちとプロデューサーが一緒に歌って"同僚"をお祝いした後は、彼女たちからメッセージのプレゼント。アットホームな空気に包まれた。


いよいよラストの楽曲。「Stage Bye Stage」は、このライブのためにつくられた新曲だ。

▲新曲「Stage Bye Stage」のリハーサル映像


彼女たちが上げた両手を大きく左右に振ると、ペンライトも揺れて会場が大きな光る海のよう。ステージを左へ、右へと駆け回り、ジャンプする彼女たちに、熱いエールが送られた。


鳴り止まないアンコールの声。しばらくしてステージに映し出されたのは、0時5分前を指す時計台。リズミカルな針の音で始まった楽曲は「お願い!シンデレラ」だ。


『アイドルマスター シンデレラガールズ』を代表するテーマ曲に、プロデューサーの盛り上がりも最高潮! ステージには、シンデレラの物語を想像させるモチーフが映し出され、彼女たちを輝かす! 最後に、ライブの感想と感謝を言葉にするアイドルたち。今回「いつもの挨拶」を担当したのは凛だ。「プロデューサーさん、これからもアイマスですよ、アイマス!」。大きな声がどこまでも響き渡った。

「また会いに来てね」という「スター」からのメッセージ

ライブ終了後は、3人のキャストをゲストに迎えてのトークショータイム。司会はアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』のプロデューサー・番正(ばんじょう)絵里子(バンダイナムコアミューズメント)さんだ。渋谷 凛役の福原綾香さん、島村卯月役の大橋彩香さん、本田未央役の原紗友里さんが登場するとひときわ大きな拍手で迎えられた。

まずは今日の「CG STAR LIVE」の感想。彼女たちが着目したのはライブでの「動き」だ。ダンス量の多さ、背の高さや動きのわずかなちがい、ダンスが終わった後の少し荒めの呼吸、髪の毛の躍動感、ステージを走り回るかわいさなど、様々な視点が飛び出した。「衣装」に対しては、透明なリボンがフリフリと動いて風を感じるといった話に加え、服のピッタリしたライン、胸元のシースルー、凛の左太ももにだけある飾りなど「ドキドキする」要素がいっぱいというコメントも。

そして「CG STAR LIVE」書き下ろしの新曲「Stage Bye Stage」について。卯月役の大橋彩香さんは「この曲はダンスミュージックなんですけど、レコーディングの時、大人な曲来たなと。こんな大人な曲で踊れるようになったのね、大人になったのねー、と。"ニュージェネ"の成長を感じました」と、アイドルたちの新しい魅力について語った。

凛役の福原綾香さんも、新曲について「『Stage Bye Stage』って、"バイバイ"っていう意味なんですって。ステージはいつか終わりが来てしまうけど、そのバイバイもさみしいものじゃなくて、また絶対に会えるよ、また会いに来てね、っていうメッセージもあるんです」と歌詞に込められた意味をプロデューサーたちに伝えた。

未央役の原紗友里さんは、ラストのひと言で「『CG STAR LIVE』って、皆さんの反応によって公演が変わるのが大きな特徴なんですけど、今日......『S(mile)ING!!』(卯月の楽曲)......でしたよね(会場笑い)。別のバージョンも、あるんですよ。......私、えれえことになってるんですよ」と、暗に"別の曲"についてもアピールして会場をわかせた。

3人からの"会いに来て"という温かいメッセージとともに本公演は幕を閉じた。



今回は以上です。8月公開予定の第2回めの記事では「CG STAR LIVE」プロデューサーの福田未和さん(バンダイナムコアミューズメント)と、舞台監督の山添 武さん(CGCGスタジオ)へのインタビューを通して、「CG STAR LIVE」のコンセプトや、ステージ演出に込められた意図に迫ります。

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