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働き方改革やリモートワークの推進によって場所を問わず働くことの重要性が高まる中、高いスペックと可搬性を兼ね揃えたモバイルワークステーションが注目を集めている。オフィスでの使用だけでなく、才能ある個人クリエイターがメインマシンとして活用するなど、日本国内でも今後さらに需要が拡大する見込みだ。こうした背景から、日本HPの協力のもと国内におけるモバイルワークステーションの業務活用について一斉調査を実施した。今後のワークステーション購入の一助になれば幸いだ。

TEXT_神山大輝(NINE GATES STUDIO)

アンケート方法
調査対象:CGWORLDメールマガジン登録者
調査期間:2021年2月12日(金)~2月22日(月)
調査方法:Webアンケート
有効回答数:158件

モバイルワークステーションに関するアンケート結果と分析

Q1.CG制作でモバイルワークステーションを使っていますか?


アンケートの対象となったのは3DCG制作スタジオやフリーランスが中心で、現時点で既にモバイルワークステーションを使用している方の割合が27.8%となっている。規模の大きな企業に先駆けて、少人数のスタジオや個人クリエイターからモバイル環境へ移行している印象を受ける。

Q2.モバイルワークスステーションを導入した時期はいつですか?


前の設問に「はい」と答えた方に、モバイルワークステーションの導入時期を回答してもらった。大まかにコロナウィルス感染拡大前後に二分しているが、今の段階でモバイルワークステーションを業務活用している層の大多数は2020年3月以前に導入していることが分かる。

Q3.モバイルワークステーションで行う作業は何ですか?(複数回答可)


モバイルワークステーションの利点を活かし、撮影から編集までをスピーディに行う「映像編集」が52.3%と多数を占めていた。一方、想定よりもゲームエンジンでの作業が少なかったのは、特に法人の場合セキュリティの関係から外出先でコンフィデンシャルな作業を行うことが難しいからと予想できる。

Q4.お持ちのモバイルワークステーションの価格帯はいくらですか?


最も多かった回答は30万円以上50万円以下と、価格面よりもスペックやディスプレイサイズなどの性能面を優先する層が多いことが伺える。50万円以上のクラスに関しては、法人向けのハイエンドGPU搭載機が中心であろう。

Q5.モバイルワークステーションのモニタサイズは?


作業のやりやすさと可搬性のバランスが取れた15インチから16インチが最も多く、16インチ以上を使うクリエイターも多い。特に映像編集や3DCGワークなど、タイムラインとビューポートを同時に表示させる場合はディスプレイサイズの大きさが作業効率に直結するため、「多少重くてもディスプレイサイズが大きい方が良い」というニーズも一定数存在する。

Q6.モバイルワークステーションのCPUは?


アンケート回答者の購入時期によってばらつきはあるものの、Intel Core i7シリーズとCore i9シリーズが大半を占める結果となった。Intel Xeonシリーズの比率がそれほど高くないことから、回答者がゲーム業界や映像業界中心(あるいは個人クリエイター)であることも伺える。また、AMD Ryzenシリーズが少ない点については、アンケート実施時期に選択できるラインナップが市場に少なかったからと予想される。

Q7.モバイルワークステーションのメモリは?


メモリは複数のDCCツールやブラウザの同時起動など、一台のマシンで同時並行的に作業をする必要があるモバイルワークステーションにおいては特に重要となるが、アンケートでは32GBと16GBがほぼ同数となっていた。ただ、この部分は各ユーザーの購入時期と密接に結びついているため、「現在も16GBで充分」ということでは決してない。2021年3月時点では16GBと32GBに大きな価格差もないことから、今後のクリエイター向けマシンは32GB以上が主流となっていくだろう。

Q8.ストレージの種類は?


ストレージはHDDからSSDへの移行期で、容量も年々増加傾向にある。業務で用いるためのモバイルワークステーションにおいては安定性・信頼性が第一であり、HDDのような回転メディアは外部からの衝撃に弱く速度も遅いため、今後はさらに高速かつ安定性の高いNVMe SSDが拡大することが予想される。

Q9.搭載するGPUは?


RTX 2080 Tiなど「購入時点で最新かつ最高のスペック」を求める層が6.8%、RTX 2060~2070で「購入時点で最もコストパフォーマンスが高いスペック」を求める層が18.2%と二分されているが、この比率は納得感がある結果だ。使用するDCCツールの要求スペックにも依存するものの、コストパフォーマンスの高いモデルを選び続け、短い購入スパンで次のボリュームゾーンのGPUに移行する層が多いと分析できる。

Q10.モバイルワークステーションの重量は?


重量は2kg以上が43.2%と最多であり、一般的なノートPCと比較すると重量がある。搭載するCPU,GPU自体の重さと、これを長時間駆動させるためのバッテリーの重さが影響しているほか、クリエイターには大型のディスプレイサイズが好まれるなど、理由は複合的ではあるものの、これでも近年のモバイルワークステーションは軽量化傾向にある。業界全体で見ても、厚み2cm以内、総重量2kg以内がひとつの目安になりそうだ。

Q11.モバイルワークステーション購入時にもっとも重視する要素は?


購入時に最も重視する要素としては、「(全体的な)性能・スペック」が57.6%と半数以上を占めたほか「グラフィックス性能」が13.9%と、作業スピードと直結する性能の部分が多く挙げられた。

クリエイターに寄り添うモバイルワークステーションについて日本HPのパーソナルシステムズ・マーケティング部、堀井氏の見解

CGWORLD(以下、CGW):まずは、これらのアンケート結果を受けての率直なご感想をお聞かせ下さい。

日本HP 堀井篤史氏(以下、堀井):各設問の回答が、整合性がとれる形でつながっており、多くの気づきが得られました。弊社もZシリーズというクリエイター向けのモバイルワークステーションを展開しておりますので、この結果を踏まえてさらに映像クリエイターの皆様が使い易いような構成を考えていきたいと思います。

CGW:一般的なノートPCではなく、「モバイルワークステーション」を用いるメリットは何でしょうか?

堀井:まず、HPとしては、Zシリーズを購入すれば無償で使える「HP ZCentral Remote Boost」(デスクトップ画像転送ソリューション:その他リモートアクセス機能やサービスに比べて高速であることが特徴)を用いることで、ネットワーク環境さえあればどこからでも社内ないし自宅に置いたワークステーションにアクセスして、ハイスペックなリソースを使った処理ができるという環境を提供しています。NASA火星探査プロジェクトでも用いられた画像圧縮技術が元となっているので、非常に高速かつ安定しています。ただ、そうは言っても、プロのクリエイターとしては「何かあった時に自分の手元だけですぐ作業したい」という要求が必ずあるはずなんですね。どんな状況にあっても、自分の手元の端末だけで作業ができる、というのが一番のメリットだと感じています。ローカルに高性能GPUがあるのは安心感に繋がりますね。

CGW:HPのモバイルワークステーションの特徴をお聞かせ下さい。

堀井:長い時間を掛けてワークステーションの部署が蓄積したノウハウが弊社製品の強みです。スペックとして分かりやすい形で数字には現れませんが、筐体設計の部分で排熱と電源コントロールに一日の長があり、高負荷時の安定性が卓越しています。3DCGワークは負荷をかなり掛けますので、この部分は特に重要だと感じています。デザイン面でも、強度と耐久性を高めるためにCNCアルミ一体形成で削り出したボディなどで美しさと耐久性を両立していますし、Bang & Olufsenによってカスタムチューニングされた高音質スピーカー、Web会議のしやすさに配慮したノイズキャンセリング機能など、安定した環境で仕事が出来るような工夫を施しています。

CGW:HPの目指すモバイルワークステーションの在り方や、今後の展開を教えて下さい。

堀井:多くの製造業がサブスクリプションのビジネスモデルへの転換を模索していることからも分かる通り、いまは「売って終わり」という時代ではないと感じています。弊社としても、製品とともに使い手のことを考えたソリューションを一緒に提供するということに力を入れていきます。先ほど説明したHP ZCentral Remote Boostも無償で使えますし、3年間標準で付帯するオンサイト修理サポートやセキュリティ面の強化、買い易さ・提供し易さも含めて、総合的にユーザーにとっての価値を提供できるよう努力を重ねていきたいです。

日本HPがオススメするモバイルワークステーション

  • HP ZBook Create G7 Laptop PC
    パフォーマンスモデル

    OS:Windows 10 Pro(64bit)
    CPU:Core i7-10850H プロセッサー
    (2.70GHz - 5.1GHz、コア数6/スレッド12、キャッシュ 12MB)
    メモリ:32GB 2933MHz DDR4 メモリ
    GPU:UHDグラフィックスおよびNVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design(8GB GDDR6)
    価格:327,800円(税込)~
    ※カスタマイズ可
    jp.ext.hp.com/immersive/zbook_create_g7/