Blender用VFXアドオンを開発するB3FX Studiosは8月12日(火)、テクスチャアドオン「MatPlus 1.0」をSuperhiveでリリースした。プロシージャルなレイヤーベースの3Dペイントシステムをマテリアルエディタ内に構築し、リアルタイムエフェクトや高度なマスク、ベイク、エクスポート機能などを備える。ライセンスは3種用意され、個人向けは75ドル(約11,100円)。対応するBlenderはバージョン4.5。
MatPlusはSubstance 3D PainterやArmorPaint、Mariなどに触発されてB3FX Studiosが開発したBlender用アドオン。Photoshopのようなブレンドモードを搭載したプロシージャルなレイヤーシステムを備え、ブラーやハイパス、レベルなどのリアルタイムエフェクト、レイヤー単位で細かく制御可能なマスク、タブレットを用いた3Dモデルへの直接のペイント、2Dシンメトリーペイントなどの機能を備える。



UVは複数のUDIMをサポートし、テクスチャはノーマルやラフネス、アンビエントオクルージョン、Curvature、エッジ、ベベルなどのテクスチャを最適化してベイクできる。また、歪みのないベイクのための自動アダプティブケージシステムも搭載する。作成したテクスチャはUnreal EngineやUnityなどのゲームエンジンに直接エクスポートできる。



その他、MatPlusユーザーは、マスクとして使用できる240以上のグレースケールテクスチャ、アセットの無料配布サイト「ambientCG」から360以上のカテゴリ分けされたPBRマテリアル、高品質なハードサーフェステクスチャのライブラリ、多様なカスタムブラシなどのアセットも利用できる。
ライセンスは個人(Individual)が75ドル(約11,100円)、5シートまでのインディー(Indie)が300ドル(約44,350円)、それ以上のスタジオ(Studio)が600ドル(約88,700円)。

■Matplus(Superhive)
https://superhivemarket.com/products/matplus
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