アメリカの3Dアーティスト・Cartesian Caramel氏は8月19日(火)、無料のBlenderセットアップ「Wrinkle Tension Shader v2」をGumroadでリリースした。表面張力を利用して生地のシワを生成するツールで、Blendファイルとして提供される。対応するBlenderのバージョンは4.5。

「Wrinkle Tension Shader v2」は、表面張力を利用して、ディテール豊かな布のシワ変形を錯覚的に表現するセットアップ。カスタムモディファイアーとシェーダノードグループにより実現しており、現在も開発中のツールとして提供される。


本セットアップを構成する「Tension Map」モディファイアーは、ジオメトリの張力を属性として保存。そして「Wrinkle Map」シェーダノードグループが、この張力のアトリビュートを使用してプロシージャルなシワのハイトマップを生成する。

▲提供されるWhrinkle Shader Setup v2.blendファイルを開いたところ
▲ジオメトリノードで構成されるTension Mapモディファイアー
▲Wrinkle Mapシェーダノードグループ

シワ効果をモデルに適用するには、提供されたBlendファイルからTension Mapモディファイアーをメッシュにコピーし、続いてWrinkle Mapノードグループをシェーダに追加する。モディファイアーのコピー時は、シェイプキータブで「Add Rest Position」を有効にしておく。

Wrinkle MapノードのHeightmap出力は、バンプマップノードに入力することでノーマルマップを作成できる。

なお、UVマップの回転はシワの方向に影響を与える可能性があるとのこと。

■Wrinkle Tension Shader v2(Gumroad)
https://bbbn19.gumroad.com/l/xxroj

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