BlenderアドオンクリエイターのMark Kingsnorth氏は8月21日(木)、クアッド(四角形ポリゴン)ベースの手動リトポロジー効率化アドオン「Quad Maker 1.1.4」をリリースした。本バージョンでは、選択範囲のスムーズ(Smooth by Selection)、最短パス選択 (Shortest Path Selection)などの更新が施されている。対応するBlenderのバージョンは4.2以降、SuperhiveFlippedNormalsでは18ドル(約2,640円)、Gumroadでは20ドル(約2,940円)で販売中。

Quad Maker is now updated to version 1.1.4 with Smooth by Selection.



Quad Makerがバージョン1.1.4に更新、選択範囲のスムーズ機能(Smooth by Selection)が追加されました。

▲リトポロジー作業完了後のメッシュ分析

Quad MakerはMayaのQuad Draw機能に着想を得て開発されたBlenderアドオン。手動によるクアッドベースのリトポロジー作業を効率化する。頂点の追加や四角形ポリゴンのフィル、境界の延長、クイックカット(ワンクリックでメッシュをループカットして辺をスライド)、クアッドのストリップ描画、頂点のスムーズなどの機能を搭載する。

▲パイメニューで表示したQuad Makerの基本機能群
▲Quad Makerのチュートリアル動画

バージョン1.1.4では、選択範囲のスムーズ(Smooth by Selection)、直感的な頂点選択を可能にする最短パス選択(Shortest Path Selection)機能が新搭載され、ミラーリングされた頂点のスムーズの改善(Improved mirrored vertex smoothing)や、リトポロジービューのデフォルト値更新(Retopology view default updated)といった修正が施されている。

■Keeping Quad Maker Boring(Mark Kingsnorth氏公式サイト、Quad Maker 1.1.4の更新内容を記したブログ記事)
https://www.markkingsnorth.com/2025/08/29/keeping-quad-maker-boring/

■Quad Maker(Superhive)
https://superhivemarket.com/products/quad-maker/

■Quad Maker(Gumroad)
https://store.configurate.net/l/quad-maker

■Quad Maker(FlippedNormals)
https://flippednormals.com/product/quad-maker-56694

CGWORLD関連情報

●ポイントクラウドからBlender用のPythonスクリプトを生成する「MeshCoder」発表! LLMを活用した3Dモデル再構築のフレームワーク

上海AIラボ/上海人工知能研究所、清華大学、香港大学、ハルビン工業大学、北京理工大学、香港科技大学(広州)からなる研究チームが、ポイントクラウド(点群)データからBlenderで実行可能なPythonスクリプトを生成できるAI技術「MeshCoder: LLM-Powered Structured Mesh Code Generation from Point Clouds」を発表。コードは11月にGitHubで公開される予定。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202509-MeshCoder.html

●無料のBlenderセットアップ「Wrinkle Tension Shader v2」リリース! 表面張力を利用して生地のシワを生成

Cartesian Caramelが無料のBlenderセットアップ「Wrinkle Tension Shader v2」をGumroadでリリース。表面張力を利用して生地のシワを生成するツールで、Blendファイルとして提供される。対応するBlenderのバージョンは4.5。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202508-WrinkleTensionShader.html

●Blenderアドオン「MatPlus」リリース! マテリアルエディタをプロシージャルなレイヤーベースのペイントツールに置き換え、リアルタイムエフェクトやマスク、ベイク機能も実装

B3FX Studiosがテクスチャアドオン「MatPlus 1.0」をSuperhiveでリリース。プロシージャルなレイヤーベースの3Dペイントシステムをマテリアルエディタ内に構築し、リアルタイムエフェクトや高度なマスク、ベイク、エクスポート機能などを備える。ライセンスは3種用意され、個人向けは75ドル(約11,100円)。対応するBlenderはバージョン4.5。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202508-MatPlus.html