アメリカVast社は8月20日(水)、3Dモデル生成AI「Tripo 3.0」ベータ版をリリースした。新アルゴリズム(3.0)の搭載によりジオメトリとテクスチャの処理方法が刷新されたほか、忠実度を高めた「ウルトラモード」、Flux/GPT-4oとの連携、スケッチからの生成、Tポーズモデルと自動リギング、より直感的な編集が可能になったMagic Brush 2.0、スマートなパーツ分割機能などを備える。Webアプリ「Tripo Studio」と「Tripo ライト版」、そしてAPIプラットフォームで利用可能。
Welcome to the IMAX era of AI 3D.
— Tripo (@tripoai) August 20, 2025
Introducing TRIPO 3.0.
It's time to say goodbye to blurriness and take full control of your details.#TripoAI #TechForCreators #Tripostudio #3DModeling pic.twitter.com/fDT6kncoXl
Tripo 3.0では出力モードを「標準」と「ウルトラ」から選択できるようになった。後者は「最高の忠実度を求めるプロフェッショナルな制作パイプライン向けのモード」となる。
Cases from Tripo 3.0 pic.twitter.com/bL06RXE1yB
— Tripo (@tripoai) August 20, 2025

また、アルゴリズムの刷新により、PBRテクスチャの質感がよりリアルになり、解像度も向上した。
Update the State-of-the-art PBR texture: pic.twitter.com/4IeXnV8o9K
— Tripo (@tripoai) August 20, 2025
その他、新機能としてFLUX.1やGPT-4oなど外部画像ジェネレータとの連携や、スケッチからの3Dモデル生成、Tポーズモデルの生成と自動リギング、ブラシによるテクスチャペイント機能「Magic Brush」の改良、スマートなパーツ分割、モデルのプライバシー設定などが追加されている。

プランと価格

Tripoには無料のベーシックのほか、プロフェッショナル(年払いで月2,400円)、アドバンスト(年払いで月6,000円)、プレミアム(年払いで月16,000円)の有料プランが用意されている。
プロフェッショナル以上の有料プランでは、生成キューの優先、商用利用可能なプライベート(非公開)モデルの生成が可能なほか、マルチビュー画像からの3Dモデル生成、複数モデルのバッチ生成、パーツモデルのワンクリック生成、パーツ分割、スケルトン付きモデルのエクスポート、HDテクスチャ、スマートローポリなどの限定機能が利用できる。

Tripo Studioでは、テクスチャ付きモデルを生成する「ワンクリック生成」と、ジオメトリの生成から順に進める「構築&調整」の2種類のワークフローを選択可能。3D生成モデルは2.0、2.5、3.0ベータの3つから選択でき、どれを選んでも「ワンクリック生成」では25クレジットを消費する。「構築&調整」では、画像の生成、画像の編集、リトポロジー、テクスチャ生成、自動リギングといった工程ごとに10〜20クレジットを消費する。

■Tripo Studio
https://studio.tripo3d.ai/home
■Tripo Lite
https://www.tripo3d.ai/app/home
■Introducing Tripo 3.0: Built for Precision and Imagination(公式ブログ、英語)
https://www.tripo3d.ai/blog/introducing-tripo-new-algorithm3
■ChangeLog(Tripo’s API documentation: Platform of Tripo AI、英語)
https://platform.tripo3d.ai/docs/changelog
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