Black Forest Labsは11月25日(火)、最新の画像生成AIモデルファミリー「FLUX.2」を発表した。複数の参照画像(最大10枚)を用いたキャラクターやスタイルの一貫性維持、複雑なテキストレンダリング、ブランドガイドラインの遵守、最大4メガピクセルの高解像度での画像編集など、プロユースの要件を満たす機能を備える。FLUX.2はプロ向けAPIから開発者向けのオープンウェイトモデルまで4種のラインナップで展開される。同社FLUX PlaygroundAPI、各パートナープラットフォームを通じて利用できる。

▲8点のリファレンス画像を使って人物のファッションフォトを生成
▲ポーズガイド、ファッションアイテム、キャラクターリファレンスを使った生成例
▲5枚の画像を組み合わせたインテリア画像の生成

FLUX.2はMistral-3 24B視覚言語モデル(VLM)とRectified Flow Transformer(軌道を直線化したフローのトランスフォーマー)を組み合わせたアーキテクチャを採用。これにより、現実世界の知識や文脈理解能力が大幅に向上し、空間的な関係性や物質的な特性の再現性が高まったという。Black Forest Labsは「オープンコア」アプローチを掲げ、最先端の能力を持つモデルをオープンウェイトとしてコミュニティに提供しつつ、企業向けには信頼性の高いプロダクション環境を提供する方針とのこと。

モデルラインナップと特徴

FLUX.2 [pro]
最高の画質と忠実度を誇るフラッグシップモデル。速度とコストのバランスに優れ、APIおよびパートナー経由で提供される。

FLUX.2 [flex]
開発者がステップ数やガイダンススケールなどのパラメータを完全に制御できるモデル。テキスト描画や微細なディテールの調整に適する。

▲FLUX.2 [flex]が提供する「steps」パラメータを用いた比較画像。このパラメータにより、画像のディテールと生成速度(レイテンシ)のトレードオフを調整できる。画像は左から順に、6ステップ、20ステップ、50ステップでの生成結果。ステップ数が増加するにつれて、背景の描画やキャラクターの質感がより詳細に表現されている

FLUX.2 [dev]
320億パラメータを持つオープンウェイトモデル。テキストからの画像生成と、複数の画像入力を伴う編集機能を単一のチェックポイントで実現する。Hugging Faceなどで利用可能。

FLUX.2 [klein]
近日公開、Apache 2.0ライセンスで提供予定の軽量モデル。同規模の他のモデルと比較し、強力かつ開発者に優しい設計となるとのこと。

■FLUX.2公式ページ
https://bfl.ai/models/flux-2

■FLUX Playground
https://playground.bfl.ai/image/generate

■FLUX.2: Frontier Visual Intelligence(公式ブログ、英語)
https://bfl.ai/blog/flux-2

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