中国テンセント(Tencent)社のHunyuanチームは1月16日(金)、3Dアセット生成モデル「Tencent HY 3D 3.1」をリリースした。アップデートされた同社3Dアセット生成プラットフォーム「Tencent HY 3D Studio 1.2」および、グローバル向けワークスペース「Tencent HY 3D Global」とAPI経由で利用できる。HY 3D Globalでは期間限定で1日20回まで無料で生成を試すことができるほか、高度な機能を利用できる有料サブスクリプションも提供される。

「Tencent HY 3D 3.1」は、画像からの参照視点が従来の4視点から8視点へと倍増し、多角的な視点情報を取り入れることにより、死角の少ない正確な3D再構成を実現するという。スカルプトレベルのディテール表現適応、高い質感の再現度、形状の精密さが特徴となる。

▲Tencent HY 3D Studio 1.2(非グローバル版)でTencent HY 3D 3.1が利用可能に
▲前バージョンとの生成品質比較

非グローバル版のWebアプリ「Tencent HY 3D Studio 1.2」では、Tencent HY 3D 3.1に加えて高精度なパーツ分割機能「PartGen 1.5」が利用できる。空間解像度は従来の1024³から1536³へと引き上げられ、パーツの境界がより鮮明になり、微細な形状の保持能力が向上している。また、新たにブラッシングによるインタラクティブな操作に対応し、ユーザーが手動で特定の部位を細かく修正できるようになった。

▲ParGenは部品(コンポーネント)の生成力が向上。前世代ではコンポーネントの欠損が生じていた箇所も、1.5では完全な生成が行えている

グローバル向けの「Tencent HY 3D Global」とAPIも3Dアセット生成モデル「Tencent HY 3D 3.1」をサポート。ただし、3D Studioで利用可能な「ParGen 1.5」は未実装となる。

▲Tencent HY 3D GlobalでもTencent HY 3D 3.1を利用可能だが、グローバル版の3D Studioはまだ公開されていない
▲Tencent HY 3D GlobalのAPIページ
▲Tencent HY 3D GlobalのLaboratoryページ。実装が待たれる3D Texture Generation、3D Animation Generation、3D Creative Video、3D Character Generationの各機能は執筆時点で「Coming soon」表示のままだ

Tencent HY 3D Globalのワークスペースページ末尾には「All content is generated by AI for reference only.」と記載があり、生成したコンテンツはリファレンスとしての利用のみが認められている。

■Tencent HY 3D Studio(非グローバル版)
https://3d.hunyuan.tencent.com/studio

■Tencent HY 3D Global
https://3d.hunyuanglobal.com

■Tencent HY 3D Global(API)
https://www.tencentcloud.com/products/ai3d?lang=en

Tencent HY 3D Globalのプランと価格

Tencent HY 3D Globalの公式ワークスペースには無料のBasicプランと有料のサブスクリプションプラン3種が用意されている。Basicプランは月間200クレジットが付与され、1件のタスクをキューに登録できる。有料のPlusプランは月額19.9ドル(約3,079円)で、月間2,000クレジットの付与に加え、最大10件の同時タスク処理が可能となる。このプランからは、AIによる最適なトポロジー構造の構築(3D Smart Topology)や、複数枚の画像からの生成、スケッチからの3D化といった機能が開放される。

CGWORLD関連情報

●3D生成AIモデル「Meshy-6」リリース! ジオメトリ構造改善、ハードサーフェスのシャープなエッジ表現、ローポリモード、マルチカラー3Dプリント、自由なポーズのモデル生成など

Meshyが3D生成AIモデル「Meshy-6」を公式にリリース。本アップデートでは、生成モデルのジオメトリ構造が改善され、より直感的な編集や出力が可能となった。また、キャラクターなどの有機的な形状におけるアナトミー的正確性が向上したほか、メカニカルオブジェクトのハードサーフェスのエッジをよりシャープに表現できるようになった。また、21日にはImage-to-3Dの機能が拡張され、自由なポーズのモデル生成に対応している。公式ワークスペースおよびAPIを通じて提供される。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202601-Meshy-6.html

●3D生成AIワークスペース「Tripo Studio 1.0」公式リリース! HDテクスチャ、ローポリ品質向上

Vastが3Dモデル生成AI「Tripo」の公式ワークスペース「Tripo Studio 1.0」を公式にリリース。新機能として「Smart Low Poly(スマート低ポリ)」と「HD Textures(HDテクスチャ)」が実装され、有料サブスクリプションユーザー向けに提供を開始(プロフェッショナルプランは月額1,800円〜)。また、トポロジーの改善や最大200%の高速化やよりスムーズなインタラクションなど、パフォーマンスも向上しているとのこと。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202601-TripoStudio.html

●オープンソースの3D生成AIモデル「UltraShape 1.0」リリース! 全体構造の整合性とディテールのジオメトリ的ディテールを両立

北京大学、香港科技大学(広州)、香港科技大学、シンガポール国立大学、南洋理工大学からなる研究チームがオープンソース(Apache 2.0ライセンス)の3D生成AIモデル「UltraShape 1.0」をリリース。コードはGitHubで、モデルウェイトはHugging Faceで公開されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202601-UltraShape.html