ソニー株式会社は4月14日(火)、空間コンテンツ制作の支援を行うソリューション群「XYN(ジン)」において、現実空間を3DCG化する「空間キャプチャーソリューション」の法人向け提供を開始すると発表した。日本国内では4月18日(土)より提供が開始され、米国市場へも順次展開される予定。
XYNの「空間キャプチャーソリューション」として提供が開始されるのは、空間コンテンツの撮影支援を行う専用アプリケーション「XYN Spatial Scan Navi」、現実空間から高品質なデジタルアセットを生成するクラウドアプリケーション「XYN Spatial Scan」、そして高画質で安定した映像表示を実現するレンダリングプラグイン「XYN Spatial Renderer Plugin」という3つのソフトウェア群となる。
XYN Spatial Scan Navi
「XYN Spatial Scan Navi」は、空間コンテンツを生成するための撮影作業を支援するスマートフォン向けアプリケーション。同社デジタル一眼カメラ「α」シリーズとスマートフォンを接続し、AR技術を用いて撮影すべき位置や角度を画面上に可視化。ユーザーを適切な撮影位置へと誘導し、3Dアセットの生成に必要不可欠な写真を過不足なく収集できる。
撮影時には、撮影位置を上空から見下ろすように俯瞰して確認できるほか、撮影が完了した部分を即座にプレビューでき、撮影漏れを未然に防ぐことが可能。なお、撮影対象に合わせた最適なカメラ設定やシャッター制御はアプリケーション側で自動設定されるため、空間撮影の専門知識がなくても、常に一定の品質を保った撮影画像を得ることができる。
XYN Spatial Scan
「XYN Spatial Scan」は、独自のアルゴリズムにより、現実空間の物体や風景から高品質な3Dアセットを生成するクラウドアプリケーション。数メートル規模の大型LEDディスプレイを用いたバーチャルプロダクションでの実用までを想定し、被写体の反射や光沢、遠景の空気感などを高解像度かつ現実に忠実に再現する、高品質な3Dデータを自動で生成する。
クラウド上での作業状況や完成データの確認は外出先からでも可能なほか、生成されたデータをUnreal Engineなどゲームエンジンを用いたバーチャルプロダクションのワークフローに対してスムーズに組み込めるよう設計されている。
XYN Spatial Renderer Plugin
「XYN Spatial Renderer Plugin」は、XYN Spatial Scanによって生成された3Dアセットを映像制作の現場で要求される高い品質で画面上に描き出すために開発された独自のレンダリングプラグイン。Unreal Engine 5.4〜5.6、メディアサーバのDisguise、UEベースのVP/XRプラットフォームのPixotopeに対応する。
本プラグインの利用により、背景の大型LEDディスプレイに対して、手前のカメラの距離や撮影角度が変化した場合でも描画品質の劣化を防ぎ、より自由なカメラワークを採用できるという。S-Log3入力、ACESカラースペース、OCIOベースのカラーマネジメント、HDR表示に対応する。
■現実空間を高品質な3DCGアセットとして生成し活用するXYN™の「空間キャプチャーソリューション」を法人向けに提供開始(ソニー プレスリリース)
https://www.sony.jp/professional/News/Press/20260414/
XYNとは
XYN(ジン)は、「創造の、まだ見ぬ次元へ」を掲げ、空間コンテンツ制作の全ワークフローを包括的に支援する、ソフトウェアとハードウェアを統合したソリューション群の総称。ソニー独自の技術とアルゴリズムを用いることで、現実を高品位なデジタルアセットとして効率的に生成し、制作の強固な基盤を提供することを目的とする。
■XYN Web Portal Site
https://xyn.sony.net/ja/