アドビは4月23日(木)、Adobe Substance 3D公式YouTubeチャンネルにて動画「Substance 3D Painter 12.1 Beta: New Features, Faster Workflows, OpenPBR Support | Adobe Substance 3D」を公開した。最新ベータに搭載のSkew Painting(歪みのないノーマルマップを得るためのペイント機能)、自動リベイク、エッジプロテクションといった新機能群を解説している。
ローポリメッシュにおけるSkew問題の解消
▲ベイク後、六角ネジの投影に歪みが生じた箇所を(左)、Skew Paintingにより補正(右)
テクスチャ制作のワークフローにおいては、極端なローポリモデルに対してベイクを行った場合に、レイの投影方向の計算によりディテールが斜めに歪んでしまうことが課題となっていた。Substance 3D Painter 12.1 Betaに搭載されたSkew Paintingは、このノーマルマップの歪みをペイント操作によって直接補正できる機能。
Skew Correction(補正)モードに入ると、ベイクモード画面内で直接ブラシを用いて歪み部分をペイントし、補正作業を行える。画面上にはベイクの投影方向が赤いラインで表示され、ブラシでなぞることにより、投影方向を補正したことを示す緑色のラインに変化する。
自動リベイク機能の実装
作業を効率化する自動リベイク(Auto Rebake)機能も新たに実装。ペイント作業などで変更が検出されると、即座に対象のメッシュマップがリベイクされる。更新された箇所のみを最適化して処理するため応答性が高く、アンチエイリアスのサブサンプリング値を下げたり、ブラシ投影をTangent WrapからUV空間に変更したりすることで、ほぼ遅延のないリアルタイムなフィードバックを得ることができる。
エッジプロテクションによるシームの防止
Skewマップの手動ペイント中、Polygon Fillツールを用いて面全体を素早く塗りつぶしすと、誤ってエッジまで塗ってしまい、シーム(テクスチャの継ぎ目)が生じるという危険性がある。そこでベータ版では、新たにエッジプロテクション(Edge Protection)機能が導入されている。同機能を有効化し、Edge distanceとEdge contrastを調整することで、エッジ周辺を保護するマスクが適用される。
OpenPBR対応と相互運用性の向上
本ベータ版では、マテリアル表現の新標準規格、OpenPBR(Open Physically Based Rendering)にも対応。OpenPBRの運用により、使用ツールごとのPBR仕様差異、テクスチャデータの受け渡し時のルック変化という問題を解消できる。
■Substance 3D Painter 12.1 Beta: New Features, Faster Workflows, OpenPBR Support | Adobe Substance 3D(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=z-xbXtyPykI
■Version 12.1.0 (Beta)(公式リリースノート)
https://experienceleague.adobe.com/en/docs/substance-3d-painter/using/release-notes/beta
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