株式会社TA(代表:上原達也氏)は6月14日(日)、MayaとUnreal Engine 5向けに開発された揺れもの用物理ツール「Bonjolt」のベータ版を公開した。キャラクターの髪やスカートといったボーンベースの物理演算をMaya上でセットアップし、その設定をUE5へ直接持ち込むことを目的とする。現在、個人および法人を問わず利用可能なベータ版を無料公開中。
Maya × Unreal Engine 5 向けの揺れもの物理ツール
— 上原達也(@ue_ta) June 14, 2026
「Bonjolt」 ベータ版を公開しました!
髪、スカート、アクセサリーなどのボーン物理をMaya上でセットアップし、UE5へ持ち込むことを目指したツールです
現在ベータ版として無料公開中です… pic.twitter.com/cigaNCBdWC
Maya × Unreal Engine 5 向けの揺れもの物理ツール
「Bonjolt」 ベータ版を公開しました!髪、スカート、アクセサリーなどのボーン物理をMaya上でセットアップし、UE5へ持ち込むことを目指したツールです
現在ベータ版として無料公開中です
個人法人問わず、お試しいただけますのでぜひ触ってみてください
MayaとUE5を繋ぐパイプライン構築
「Bonjolt」は、MayaとUE5間における揺れもの設定の橋渡しを担うツール。従来、ゲームエンジン側で最終調整を行うことが多かった物理挙動の設定を、アニメーション制作の基盤となるMaya上で構築できる。これにより、テクニカルアーティストは、Maya内でアニメーションの動きと物理挙動の連携を直接確認しながら作業を進めることが可能となる。
本ツールは、ボーン構造を介して物理演算が行われるキャラクターの髪、スカート、アクセサリーといった装飾品の制御に特化。キャラクターのボーン構造に依存する複雑な揺れを表現する際に不可欠なこれらの要素をMaya上でセットアップできる。
対応バージョンはWindows版Maya 2024、Unreal Engine 5.7。UEについては5.6と5.8対応版を準備中とのこと。なお、ライセンスについては「ベータ版 無償評価ライセンス」となっており、商用利用などの前に確認が必要。
物理演算エンジン「Jolt Physics」の採用
Bonjoltの基幹技術には、オープンソースの物理演算エンジン「Jolt Physics」が用いられている。Jolt Physicsはマルチスレッド処理に優れ、『Horizon Forbidden West』や『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』など大規模なゲーム開発でも採用実績のある堅牢なシステムのため、安定した挙動計算が期待できる。
揺れものツールのMayaサンプルデータ作ってる pic.twitter.com/yHeHx6fgy5
— 上原達也 (@ue_ta) June 12, 2026
■Bonjolt 公式サイト
https://bonjolt.com/
CGWORLD関連情報
●STUDIOJOIN、社内開発のMaya用ミラーツール「Mirror Mesh」無償配布 シンプルな操作でミラーリングを効率化
STUDIOJOINがMaya用ミラーツール「Mirror Mesh」をGumroadで無償公開。キャラクターモデリングやリギングの工程において、手作業による調整の手間を削減し、完全に左右対称ではないメッシュに対しても柔軟にブレンドシェイプをミラーリングすることができるツールとなっている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-JOIN-Mirror.html
●MayaによるUVアンラップテクニック動画公開 Blizzard作品のようなスタイライズドルックを効率的に美しく仕上げるためのワークフロー
MR3D-Dev氏が自身のYouTubeチャンネルにて動画「Unwrap Character Model UV like Blizzard」を公開。Blizzard Entertainment社のゲームタイトル(ディアブロ IV、World of Warcraft、オーバーウォッチ)などで見られる、最適化されたキャラクターモデルのUV展開の手法を解説するチュートリアル動画となっている。全体としては、後工程となるSubstance 3D Painterでのテクスチャリングやベイクを効率的かつ美しく仕上げるために、Mayaを用いて手動でUVシェルを長方形化するワークフローを、約40分にわたって解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-MayaUnwrapUV.html
●Maya用カスタムデフォーマプラグイン「Profile Mover」、開発者がLinkedInで成果を報告 Pixarの論文をベースにMatin FalahManesh氏が独自実装
Matin FalahManesh氏がMaya用C++デフォーマプラグイン「Profile Mover」の制作成果を同氏LinkedInで公開。本プラグインは、Pixar Animation Studiosの研究者らが2022年のSIGGRAPHで発表した論文をベースに同氏が開発したもので、従来のウェイトペイントに依存しないアプローチのキャラクター変形システムを提供する。現時点では開発の成果報告に留まり、公開はされていない。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202605-Maya-ProfileMover.html