Disney Research Studiosスイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究チームは7月30日(木)、モーション生成と編集を統合する新たな手法「Interactive Generative Motion Editing via Scheduled Inpainting」を発表した。大規模生成モデルを活用し、既存のモーションを維持しながら新しいコンテンツを対話的に生成・編集できる手法となる。Disney Research公式YouTubeでは、本技術を用いてモーションキャプチャデータを直接編集し、環境の変化に適応させるデモ動画が公開されている。

直接操作による時空間制御

「Interactive Generative Motion Editing via Scheduled Inpainting」では、Scheduled Inpaintingと呼ばれる推論ベースの技術を採用。疎な空間的制約点(Sparse point constraints)をユーザーが直接操作することで、時空間マスク(Spatiotemporal mask)を介して元のアニメーションをインタラクティブに調整できる。制約点の近くでは生成モデルによる新しい動きの生成を許可しつつ、他の領域では元のモーションを高精度に保持するため、全体の連続性を維持したままダイナミックな編集が可能となる。

足滑りを防止するルートモーションの復元

ゲームエンジンなどで扱われる従来のアニメーションサイクルには、キャラクターの基準となるルートの移動情報が含まれていないことが多い。これを単純な処理で移動させた場合、不自然な足滑りが生じる。本手法では、ルートの移動を伴う自然な歩行や走行のモーションをリアルタイムに復元・生成するため、足滑りを防ぐことができる。

モーションの合成と不自然さの排除

本技術は、個別に収録された複数のモーションクリップを異なる身体部位に合成する作業にも高精度で適用可能。学習されたモーションの分布と一貫性を保つことから、単純合成で発生する不自然なポーズやジッターを自動補正し、滑らかな合成結果を出力する。

高品質なリタイムと延長・結合

モーションの再生速度を変更するリタイム処理については、動きの軌道そのものの形状を保ったまま、軌道上の位置のみを時間的に調整することができる。また、モーションの開始時や終了時に新しいアクションを自然に付け足すExtend処理や、2つの独立したクリップ間の不連続性を修正するStitch処理を加えることにより、複雑な構造的変更を破綻なく実行できるという。

■Interactive Generative Motion Editing via Scheduled Inpainting(Disney Research Studios)
https://studios.disneyresearch.com/2026/07/30/interactive-generative-motion-editing-via-scheduled-inpainting/

■Interactive Generative Motion Editing via Scheduled Inpainting(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=P2jsLNvb1GM

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