映像作家・Cube氏は8月1日(土)、After Effects向けプラグイン「Overbleed」をBOOTHでリリースした。RGBチャンネルを独立してずらし、滲ませる色ずれブリードを中心に、タービュランスによるメルトやフィルムグレイン、しきい値付きのグローなどを組み合わせ、アナログ的で有機的なルックを単一のエフェクトで生成できるツール。対応環境はAfter Effects 2024以降(Windows、macOS両対応)。価格は2,500円、無料の体験版も用意されている。
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— Cube (@cubezeero) August 9, 2026
チャンネル独立制御による色ずれと方向性スミア
「Overbleed」の主機能はRGB各チャンネルを独立して拡散させる滲みと色ずれ。Bleed AmountやBleed Aspectで全体の拡散量や縦横比を整え、Chromatic Spreadを用いることで、赤が締まり青が大きく滲むような光学的な色分離を容易に再現できる。色ずれには一方向のDirectionalと放射状に拡縮するRadialが用意されており、画面周辺に向かって歪むレンズの倍率色収差などを直感的に構築可能。さらに、尾を引くような方向性の滲みであるスミアを組み合わせることで、等方的なブラーにはない物理的な光の漏れやセンサーのバグのような表現を実現する。エフェクト下部のLinear Lightを有効にすれば、これらの計算がリニア色空間で行われる。
残像・ドリップ効果と外部マット駆動に対応したメルト
インクが垂れるような筋状のドリップを加えるStreaksや、等間隔にずらした残像コピーを重ねるEchoにより、多重露光や信号ゴーストといった複雑なアナログ表現を単一パスで付加できる。ソース画像をまだらに溶かしながら滲みに置き換えるMelt機能により、滑らかな溶け方から印刷の網点状に欠けていくスタイルまで柔軟なルック構築が可能。この内蔵ノイズだけでなく、外部レイヤーの輝度とアルファを乗算したカスタムマップによるマット制御で駆動させることもできる。
部分的な彩度付加を行う色パッチと空間を歪曲するタービュランス
まばらな彩度マスクを用いて部分的に色を乗せる色パッチ(色むら)は、インクの顔料が分離したような有機的な色むらを生成する。Color VariationやColor Boostで色の強さや面積を調整し、ランダムなRGBやデュオトーンを割り当てることができる。これらを駆動するTurbulenceは、ノイズの大きさやコントラストを制御して溶ける場所や色の配置を決定するだけでなく、結果全体を溶けたガラス越しのようにうねらせるDistortionのソースとしても機能する。
テクスチャと多段層ブルームによるグロー
中間調に強く乗るフィルムグレイン(Grain)や、異方性の筋を加えるPaper Fiber(紙繊維)といったテクスチャ機能も内包。滲み雲の輪郭にインクの顔料が溜まったような濃いリングを形成するEdge Ink(墨だまり)は、紙への染み込み具合を再現する。発光表現を担うGlowは、最大3層のブルームを重ね合わせることで、熱く明るいコア光から淡いハロへと滑らかに遷移する多段発光を完結できる。ハイライトの縁に赤みがかった滲みを乗せるハレーションや、横方向へ光条が伸びるアナモルフィックフレアといった光学現象も独立して追加でき、Linear Light設定と併用することで、シネマティックなルックを構築可能。
■Overbleed(BOOTH)
https://cubezeero.booth.pm/items/8671212
■Overbleed 公式サイト
https://overbleed.cubezeero.com/
CGWORLD関連情報
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