アドビは8月31日(月)、Adobe Creative Cloud Japan公式YouTubeで動画「【Substance道場 #032】Substance 3Dで始めるOpenPBR | アドビ公式」を公開した。同社・福井直人氏がナビゲーターとなり、OpenPBRの概念解説から、Substance 3D DesignerおよびPainterを用いたFuzz(微細な毛)やTransmission(透過)などの質感表現の実装手法まで、約30分にわたり解説している。
OpenPBRの基本とレンダラ間の互換性問題
動画の序盤では、OpenPBRの概念とその開発背景について解説。これまで、ArnoldやV-Ray、Redshiftなどの主要なレンダラごとにパラメータの解釈が異なっていたところ、OpenPBRは、AutodeskのStandard SurfaceとAdobeのStandard Materialの考え方を統合し、業界共通のオープンなマテリアル仕様として設計された。
物理現象に基づく光学的なレイヤー構造
中盤では、SIGGRAPH 2026にて標準化が発表されたOpenPBRの具体的な構造について言及。従来のシェーダが単なるレイヤーの積み重ねであったのに対し、OpenPBRは物理的に意味のある光学的な現象をベースに構成されている。基本となるMetalnessやRoughnessに加え、Fuzz、Coat(透明なコーティング)、Thin Film、Transmission、Subsurfaceといった要素を、必要に応じてオン・オフや強度の調整で組み合わせることができる。
Substance 3D DesignerとPainterを連携させたFuzz表現
実践編として、Substance 3D Designerを用いたFuzzの構築手順を紹介。布地などの表面にある極小の繊維や羽毛が光を反射・散乱する様をシミュレートするため、Blue noiseノードを活用し、布地らしい毛羽立ちや、光の反射によって生地の先端がわずかに変色するリアルな質感を構築している。
さらに、このマテリアルをSubstance 3D Painterへ転送してペイント作業を継続する際の注意点も解説。Painterの初期設定では「ファズ」がオフになっているためこれを有効化し、さらに「テクスチャセットの設定」画面からFazz weight、Fazz color、Fazz roughnessの各チャンネルを手動で有効化することで、Designerで構築した質感を正確に引き継ぐことができる。
Substance 3D Painter内でのTransmissionのプレビュー
動画の終盤では、Painter単体で複雑なマテリアルをプレビュー・構築する方法を解説。「テクスチャセットの設定」画面からTransmission weightやTransmission colorを有効にし、透過の「転送を有効にする」「色かぶり補正を有効にする」を有効にすることで、内部が赤く外側の層が青みがかった半透明のマテリアルなどを、リアルタイムに確認しながらペイントできる。
■【Substance道場 #032】Substance 3Dで始めるOpenPBR | アドビ公式(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=fNy5MhPu4GI
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