Formlabs社は10月14日(水)、業務用デスクトップ型光造形3Dプリンタ「Form Studio 1」を発表し、注文受付を開始した。造形可能サイズは200×125×235mm、35μmのピクセルサイズによる高精細な造形、最大130mm/hの高速造形、レジンの自動供給、サードパーティ製材料対応などの機能を備える。価格は769ドル〜(日本語公式サイト)、出荷開始は11月16日(月)を予定している。
35μmの高精細造形と最大130mm/hの高速造形を両立
「Form Studio 1」は、液晶パネルで紫外線を部分的に遮り、液体レジンを層ごとに硬化させるMSLA方式を採用。上位機種「Form 4」の技術を基にしたLow Force Display(LFD)プリントエンジンを搭載し、28個のLEDと専用レンズアレイによって、造形面全体に6mW/cm²の均一な光を照射する。ピクセルサイズはForm 4の50μmより細かい35μm。
また、レジンタンクのフィルムから硬化した造形物を引き離す際の負荷を抑える「Release Texture V2」により、表面品質を維持しながら造形速度を向上。標準的な造形速度は平均40mm/hで、専用のAlpha Fastレジンでは最大130mm/h。多くの造形物を2時間以内に完成できるという。
6種類の新開発Alphaレジンを用意
新たに開発された「Alphaレジン」は、Grey、White、Black、Clear、Model、Fastの6種類をラインナップ。Grey、White、Blackはマットな仕上がりと機械的強度を両立し、最大引張強さ43MPa、破断伸び34%を実現する。Clearは透明部品の造形に対応。
微細造形向けのModelレジンは積層ピッチ50μmを使用し、フィギュアや彫刻、胸像などの細かな凹凸や表面テクスチャ再現に適する。また、均一に塗装しやすいマットな表面も特徴となる。高速造形向けのFastレジンは、積層ピッチ250μmで最大130mm/hの造形速度を実現し、短時間での試作や設計変更の反復に適する。
このほか、精密鋳造用のTrue Cast、柔軟性を備えるFlexible 80A V2、高い靭性を持つTough 1500 V2にも対応し、発売時点では合計9種類のFormlabs製材料を使用できる。
さらに、Form Studio 1はオープンプラットフォームとして提供され、他社製レジンも利用可能。標準のResin TankはAlphaレジンなどの純正材料向けに最適化されている一方、オプションの「Resin Tank Pro」は耐薬品性を備えた二重構造フィルムを採用し、幅広い他社製レジンに対応する。ただし、Resin Tank Proでは標準タンクと比較して造形速度が低下する場合があるとのこと。
造形準備〜後処理までを効率化
造形準備には専用ソフトウェア「PreForm」を使用し、3Dモデルの配置方向やサポート材の生成を自動化できる。レジンの自動供給・加熱機構も搭載し、手動での補充作業を削減。造形品の取り外しには、工具を使わずに数秒で取り外せる「Build Platform Flex」が用意され、洗浄と紫外線による二次硬化を1台で行う「Form Studio Wash+Cure」も提供される。また、Form Mobileアプリでは内蔵カメラの映像を確認し、造形状況を遠隔監視できる。
UL GREENGUARD Gold認証取得
Form Studio 1は、Alphaレジンとオプションの「VOC Extractor」(造形中に発生する揮発性有機化合物を活性炭フィルタで吸着する装置)を組み合わせた構成で、室内空気中への化学物質排出量が少ないことを示す「UL GREENGUARD Gold」認証を取得。小規模なオフィスや自宅の作業場など、専用の排気設備を設けにくい環境での利用を想定した設計となっている。
■Form Studio 1 | 誰でも使える業務用デスクトップ3Dプリンタ(Formlabs公式製品ページ)
https://formlabs.com/jp/3d-printers/form-studio-1/
■Form Studio 1登場:769ドルから始める業務用レジンプリント(Formlabs公式ブログ)
https://formlabs.com/jp/blog/announcing-form-studio-1/
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