Maya用群衆シミュレーションツールとして定評のある「Goalem」を開発・販売するGoalem開発チームは8月5日(月)、AutodeskがGoalemの主要IP(知的財産)とチームを買収したと、Goalem Webサイトで発表した。
GoalemはCGアーティスト向けの群衆・レイアウト・プレビズツール。数人から数千人までのキャラクターやオブジェクトを手軽に配置可能な点やMayaと統合され主要なレンダラとの互換性を確保している点などから、これまでも数々の作品のプロダクションで使用され、2021年にはエミー賞(エンジニアリング)も受賞している。
今年5月末にはGoalem 9もリリースされ、新しいアニメーションエンジンを搭載し、シミュレーションなしで直接群衆アニメーションを作成するための新しいワークフローが導入されていた。
買収とGoalemの今後について
買収の発表に伴い、ライセンスの提供方法が変更になり、オンラインストアも閉鎖。今後はGoalemをオートデスク製品に統合する作業を行うとのことで、Mayaへの統合が示唆されている。
開発チームは発表に際して、このようにコメントしている。
This marks a new chapter in our journey for Golaem and the team. This has been an incredible ride taking technologies out from our research lab and turning them into an acclaimed and two-time Emmy award winning VFX/Animation software.
We would like to thank you all, our users, our friends, our customers, and we are excited to keep working with you in the future to create more incredible workflows and deliver astonishing shots!
これは、ゴレームとチームにとって、私たちの旅における新たな章となります。私たちの研究室から技術を持ち出し、高い評価を受け、エミー賞を2度受賞したVFX/アニメーションソフトウェアに変えるという、信じられないような道のりでした。
私たちは、ユーザー、友人、顧客の皆さんに感謝し、今後も皆さんと一緒に、より素晴らしいワークフローを作り、驚くようなショットを提供し続けたいと思います!
(DeepL翻訳)
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