ジェットスタジオのCGディレクター赤崎弘幸氏は7月16日(火)より、オートデスク M&EのWebサイト「AREA JAPAN」において、チュートリアル記事「Bifrost for Maya Rigging Challenge~一歩先のリグ・アニメーションに挑戦~」の連載をスタート。第1回「両端を固定し長さが保てるベルトのリグ」が公開された。

Bifrost for Maya Rigging Challenge~一歩先のリグ・アニメーションに挑戦~

赤崎氏はこれまで、XにてBifrostによるトライ&エラーを継続的に発信してきた人物でもあるため、本連載はSNSを中心に話題を呼んでいる。

Bifrostとは

BifrostはMayaのプラグインとして提供される、CGアーティスト・TA向けのプログラミング環境。

Maya 2019 Bifrost 2.0 Overview Video
Bifrost ビジュアルプログラミング概要

バージョン2015以降のMayaに搭載され、2019年にはBifrost 2.0、今年5月にリリースされたMaya 2025.1にはBifrost 2.10.0.0と着実にバージョンアップを重ねてきた。最新バージョンでは、新しいノード ライブラリやリギングノード、SDK更新などが実装された。

●Bifrost 2.0 for Maya
https://area.autodesk.jp/product/maya/bifrost2/

連載第1回の概要

赤崎氏による連載は、最新バージョンBifrost 2.10.0.0の機能を取り入れたプロセスも含まれる「リグ」、「アニメーション」、「物理シミュレーション」の作例チュートリアル。MayaおよびBifrostの基本を習得済みのCGアーティストまたはTAを対象とした、中〜上級コンテンツとなる。


第1回「両端を固定し長さが保てるベルトのリグ」では、Mayaの標準ノードでは実現できない反復計算のリグ、BifrostのiterateコンパウンドのStateポートを活かした作例の制作方法を紹介している。

Bifrost for Maya Rigging Challenge~一歩先のリグ・アニメーションに挑戦~

赤崎氏はCEDEC2024でもBifrostのセッションを担当

2024年8月21日(水)からパシフィコ横浜で開催されるCEDEC2024では、22日(木)、赤崎氏ら2名がセッション「Bifrost for Mayaを活用したリギングとアニメーションの展望」を担当する。

セッションではBifrost 2.10.0.0で搭載された、最新のリギングにフォーカスした機能を中心とした解説で構成され、Maya外部でBifrostグラフを実行可能にするExecutor SDKについても触れるとのこと。

CGWORLD関連情報

●Maya 2025.1 リリース! LookdevX・Bifrost・USD for Maya・Substanceなど広範囲に更新

2024年5月にリリースされたMaya 2025.1 Updateの更新内容からポイントをピックアップして紹介。
https://cgworld.jp/flashnews/202405-Maya2025-1.html

●オートデスク製品の進化、USDやMaterialXへの適応とBifrostの機能とは? ~ Autodesk Day 2023(4)

CGWORLDとオートデスクのオンラインフェス「Autodesk Day 2023」内のセッション「オートデスクのオープンスタンダード対応とBifrostテクノロジーアップデート」のレポート記事。オートデスク製品の最新情報を、同社M&E テクニカルセールス マネージャの渡辺揮之氏が詳説した。
https://cgworld.jp/special-feature/202309-autodesk-day-bifrost.html

●プロダクションにおけるチーム、ワークフロー、データ連携を実現する「Autodesk Flow」とは何か?

オートデスク M&E部門 EVP、ダイアナ・コレラ氏のインタビュー記事。当時のWonder Dynamics社との協業についても触れている。
https://cgworld.jp/article/autodesk-flow.html

●Maya、3ds Maxの最新開発事情は?オートデスク バイスプレジデントに聞く、 コロナ禍で激変する世界のユーザー環境とメディア&エンターテインメント製品開発の最前線

オートデスク M&E部門 VP(Vice President)を務めるモーリス・パテル氏(Maurice Patel)に、グローバルのユーザー動向や最新の開発事情を聞いたインタビュー記事。
https://cgworld.jp/article/autodesk-202304.html