オートデスクは3月にリリースしたMaya 2025のマイナーアップデート、Maya 2025.1 Updateを5月23日(木)にリリースした。LookdevX for Maya 1.4.0やBifrost 2.10.0.0をはじめ、モデリングやアニメーションの新機能、ドープシートの改善など、広範囲にアップデートが施されている。

※トップ画像はMaya 2025.1 に付属するMtoA 5.4.1.2(Arnold 7.3.1.1)のレンダリングサンプル

ここでは、Maya 2025.1 Updateの新機能と更新の一部を紹介する。全更新内容はこちらから確認できる。

●LookdevX for Maya 1.4.0

入力ノードの非表示、分類されたノードをすばやく参照して選択できる新しいノードライブラリ、アウトライナとビューポートのマテリアルの割り当てメニュー、ボリュームシェーダのサポート、Arnold マテリアルのビューポート表示などを実装。

●Bifrost 2.10.0.0

新しいノードライブラリにより、作成したいノードのドラッグ&ドロップやダブルクリックでグラフにノードを追加できるように。ネームスペースによるフィルタや複数ノードの選択にも対応する。また、リギングのノードセット(プレビューバージョン)の搭載により、Bifrost上で早期にリギングワークフローの挙動確認が行えるようになった。さらに、Executor SDKを介してBifrost グラフをロード・実行できるようになり、Bifrostとカスタムアプリケーションの統合が実現可能だ。

●モデリング:スマート押し出しの改善

ビューポート内、マニピュレータ上部にアイコンが表示されるようになり、移動ツールのマニピュレータと区別しやすくなった。また、モデリングツールキットからのアクセスが可能になったほか、操作のパフォーマンスや安定性も向上。

●USD for Maya 0.28 プラグイン

誤操作を防ぐレイヤロック機能が導入された。管理者がシステムレベルのロックを強制し、標準ユーザがロック解除できないようにすることもできる。

●Substance 3.0.0

オープンソースの新しいSubstance 3D Connectorテクノロジが導入され、Substance 3D SamplerからMayaにシェーダを転送する、送信先ワークフローを実行できるようになった。

Maya 2025.1ではその他、グラフ エディタでのカーソルを中心としたズーム、タイム スライダの色分けされたキーの更新、ドープシートエディタの改善(複数のオーディオトラックをサポート、ズーム・画面移動・選択の改善)、Arnoldレンダービュースナップショットのインターフェイス改善(ホットキー対応、複数スナップショットの比較)なども更新された。

全更新内容は下記オートデスクのリソースを参照してほしい。

Maya 2025.1 リリース(AREA JAPAN)
https://area.autodesk.jp/product/maya/features/2025-1/

Maya 2025.1 Update の新機能(Maya ヘルプ)
https://help.autodesk.com/view/MAYAUL/2025/JPN/?guid=GUID-17799E4D-3691-41B1-8B19-6D6B7E281393

Maya 2025.1 Update リリース ノート(Maya ヘルプ)
https://help.autodesk.com/view/MAYAUL/2025/JPN/?guid=MAYA_RELEASENOTES_2025_1_RELEASE_NOTES_HTML

なお、AREA JAPANのYouTubeチャンネルでは、Maya 2025の新機能解説動画を公開している。

Maya 2025新機能ダイジェストムービー
1. ポリゴン ベベル フィルタ | Maya 2025 新機能解説(新機能解説動画8本中1本目)

※掲載画像・動画は全て公式サイトからの引用

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https://cgworld.jp/special-feature/202309-autodesk-day-bifrost.html