Mellis社は10月2日(水)、動画生成AI「Pika 1.5」をリリースした。AIモデルがアップデートされ、6種類のユニークな効果をプロンプトなしで適用できる「Pikaffect」が利用できるようになったほか、映画『マトリックス』で知られるバレットタイム撮影やクレーンショットなどのシネマティックショットにも対応。また、メインキャラクターの動きをリアルにする新しい動きも搭載する。

プロンプトなしで適用できる6種のユニークな効果「Pikaffect」

プロンプト入力欄の下に配置された「Pikaffect」ボタンから「Inflate it(膨らませろ)」、「Melt it(溶かせ)」、「Explode it(爆発させろ)」、「Squash it(絞って潰せ)」、「Crush it(潰せ)」、「Cake-ify it(ケーキ化しろ)」の6種類の効果を手軽に適用できる。

  • Inflate it
  • Explode it
  • Crush it
  • Cake-ify it

シネマティックショットへの対応

素早く対象にズームするクラッシュズーム(Crash zoom)、横方向への素早い動きでフレームを自然にぼかすウィップパン(Whip Pan)、クレーンアップ/ダウン(Crane Up/Down)、被写体を静止したままカメラアングルを高速で動かすバレットタイム(Bullet Time)など、映画制作で多用されるショットを適用できる。

  • Bullet Time

生成できる動画は5秒。Pikaの従来機能、LipSyncやSoundFX、Extend and Expandを利用したい場合は、有料プランにアップグレードしてPika 1.0を使う必要がある。

ネガティブプロンプトやシードの指定が行えるほか、アスペクト比も6種から選択できる。

プランは無料のBASICプランを含む4種類を用意。商用利用にはPROプラン以上が必要となる。

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