ピクシブ株式会社は10月17日(木)、3Dキャラクター制作ツール「VRoid Studio」のオープンベータバージョンをSteamのベータ版機能で公開。VRChatでの需要を見込み、VRChat想定アバターや衣装データを読み込み、簡単に着せ替えが行えるようになっており、完成したデータはVRChat向けデータまたはVRMファイルとしてエクスポートできる。

VRoid Studioはユーザーが自身の3Dキャラクターやアバターを使って作品制作やxR空間でのコミュニケーションを楽しめる環境づくりの一環として、ピクシブ・VRoidプロジェクトが2021年にリリースした制作ツール。

豊富なプリセットとパラメータの調整により初心者でも素体から衣装、アクセサリーまで、好みのキャラクターを制作できるよう配慮している。

  • 顔のプリセット
  • 素体のカスタマイズ
  • 衣装の重ね着
  • アクセサリーの追加、テクスチャの調整

今回オープンベータとして公開される着せ替え機能では、UnityのEditor拡張によるモデルデータの変換、独自フォーマットのデータとVRMファイルのインポート、フィッティング機能、VRChat向けデータおよびVRMファイルでのエクスポートを実装している。

自動フィッティング機能
  • XAvatarまたはVRMとしてエクスポート
  • エクスポートしたXAvatarをUnityに読み込んだところ

なお、VRoid Projectは、本オープンベータバージョン利用に際して、「制作していたモデルを選べないトラブル」と「アバターをVRChatにアップロードするために必要な環境」について下記のようにアナウンスしている。

■VRoid Studio(Steam)
https://store.steampowered.com/app/1486350/VRoid_Studio_v1294/

■オープンベータヘルプページ
https://vroid.pixiv.help/hc/ja/sections/38546349380761

■オープンベータに関する問い合わせ先
https://www.pixiv.net/support?mode=select_type&service=vroid-studio

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