アメリカSpline社は1月23日(木)、1枚の画像から3Dシーン全体または“世界”を3D Gaussian Splatting(またはNeRFsなど)でレンダリングできるボリュームとして生成する実験的なAIモデル「Spell」を公開した。現在は技術テストを目的としたアーリーアダプター向けの公開となっており、月99ドル(約15,300円)のEarly Supporterプランへ加入したユーザーのみがシーン生成機能にアクセスできる。Freeプランは他ユーザーが公開している生成サンプルの閲覧が可能。

拡散(diffusion)モデルの一種であるSpellは、入力画像から一貫性のある3D世界を生成する。特定の被写体の、複数アングルからの画像を、高精度・ハイディテールでレンダリングし、制御されたカメラパスを生成する。

また、反射や屈折、ラフネスといった物理マテリアル特性や、被写界深度などのカメラ特性、さらにはサーフェス内部に入り込もうとする際のカメラとオブジェクトの交差を視覚的にシミュレートすることも可能だ。

トレーニングは実生活からキャプチャされたデータ(世界各国のデータを長期間手動でキャプチャした広範なデータセット)とデジタルレンダリングされた合成データ(内部ツールの活用やMLトレーニングでの使用が承認されているマーケットの3Dモデル)を組み合わせて実施されたという。現在もトレーニングは継続中とのことだ。

Spellでの最終出力は動画、画像シーケンス、またはGaussian Splattingボリュームのいずれか。ボリュームでのエクスポートについて、Spline社は注釈を付けている。

However, Spell is not dependent on any specific volume rendering technique, and it is also possible to convert the internal volume representation into a mesh using any reconstruction technique (or using a reconstruction model).



しかしながら、Spellは特定のボリュームレンダリング技法に依存していません。そのため、任意の再構成技法や再構成モデルを使って内部ボリューム表現をメッシュに変換することもできます。

なお同社はSpellについて“実験的”と称し、現時点ではまだ改善の余地があると考えている。

However, there is significant room for improvement in terms of quality and consistency, and we are already working on it. 



しかし、品質と一貫性という点では改善の余地が大きく、われわれはすでにそれに取り組んでいます。

生成するシーンの設定

生成した3Dシーンの共有と埋め込み用のリンク「Public Link」と、シーン背景のコントロールが可能
生成したシーンデータに対してターンテーブルのように自動的に周回させたり(Auto orbit)、パン・ズームのオンオフ、タッチデバイス上での動作設定なども設定できる

■Making AI Worlds(公式ブログ、英語)
https://blog.spline.design/introducing-spell

■Spell by Spline
https://spell.spline.design/

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