Cellid株式会社は、3Dモデル作成サービス「Model Builder」で作成した3DモデルをRevitやArchiCADなどの汎用ソフトウェアツールへ連携可能になったことを発表した。
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■概要

Cellidは、単眼カメラの映像をインプットとして3Dモデルを作成できるサービス「Model Builder」を提供している。従来、3Dモデルの作成は、①専門人材を必要とする、②使用する専門機材が非常に高価、③作成に長時間を要する-ものだったが、同サービスにより、専門人材を必要とせず、安価に、数時間で3Dモデルを作成することができるようになる。

「Model Builder」を用いると、空間や構造物の“現在”の状況を3Dモデル化することが可能である。一方、建設業などにおいて、“将来”の完成図を3Dで作成するBIM/CIMの活用が進んでおり、専用のソフトウェアツールで“将来”の建築物と“現在”の周辺環境を重ね合わせたいというニーズが多数あった。

こういったニーズに応えるべく、今回「Model Builder」で作成した3Dモデルをe57形式へ変換する機能(以下、「同機能」)をリリースした。同リリースにより、BIM/CIMの代表的なソフトウェアツールであるRevitやArchiCADなどへの連携が可能になり、BIM/CIMモデルと「Model Builder」で作成した3Dモデルを重ね合わせることができるようになる。

これらの重ね合わせが可能になることにより、“将来”の建築物と“現在”の周辺環境を重ね合わせ閲覧することができるようになり、設計に活かしたり、工事計画に活かしたりすることができるようになる。

※e57ファイルは、建築家、ゼネコン、機械エンジニア、BIMマネージャーおよび複雑なワークフローを行う建設専門家のためのファイルである。下記を始めとした多くのソフトウェアに対応している。

・Autodesk Recap Pro
・Leica Register 360
・Leica Cyclone
・Faro Scene
・Autodesk Revit
・Autodesk Navisworks
・Autodesk
・AutoCAD
・Trimble Sketchup
・Trimble Business Center
・TopCon Magnet

●従来の3Dモデル作成の課題
建設業などにおいて、BIM/CIMといった3Dモデルの活用が進んでいる状況であるが、専用のソフトウェアツール上で作成したBIM/CIMモデルと現況や周辺環境をモデル化したものとを重ね合わせることができず、その活用は一部に留まっていた。

●同機能の特徴
e57への変換ボタンを押下するのみで、e57への変換が可能になり、ファイルがダウンロードできる。ダウンロードしたファイルをRevitやArchiCADなどの汎用ソフトウェアツールで読み込むことで、連携が可能になる。

●ユースケース
e57のファイル形式に対応したことでBIM/CIMモデルと「Model Builder」で作成したモデルを重ね合わせ、“将来”の建築物と”現在”の周辺環境を重ね合わせ、設計に活かしたり、工事計画に活かしたりすることができるようになり、BIM/CIMでできることを拡張する。