世界有数のゲーム開発会社であるVirtuosは、マレーシアのクアラルンプールにスタジオを正式に立ち上げることを発表した。Virtuos Kuala Lumpurは、世界最大級のゲーム デベロッパーやパブリッシャーに、ゲーム開発、エンジニアリング、アートプロダクションのフルサービスを提供している。これは『アサシン クリード』、『コール オブ デューティ』、『デモンズソウル』、『ファイナルファンタジー』、『ホライゾン 禁じられた西部』のほか、Meta Quest2の『Medal of Honor: Above and Beyond』など、数々の代表的なゲームに貢献してきたVirtuosのグローバルネットワークのスタジオの一つである。
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■概要

ムフィザル モクタール氏 (Mufizal Mokhtar) がゼネラルマネジャーとして指揮を執るVirtuos Kuala Lumpurは、それぞれ20年以上の経験を持つベテランAAAゲーム開発者から成るチームによって構成されており、彼らが帰国してこのスタジオを立ち上げた。

チームは、スタジオ運営ディレクターのブーン・ヤン・トウ氏 (Boon Yan Toh)、スタジオ制作ディレクターのイアン・ウン・ション・ユン氏 (Ian Ng Siong Yoong)、シニアリードアーティストのヌーラズア・モード・ヌール氏 (Noorazhar Mohd Noor)、テクニカルアートディレクターのヨハネス・ルーベン氏 (Johaness Reuben) で構成されている。2021年初頭のソフトローンチ以来、同スタジオのチームは90人の従業員を有するまでに成長した。

モクタール氏は次のように述べている。「故郷に戻って、業界の親しい友人やパイオニアたちと一緒にVirtuos Kuala Lumpurを設立できることを嬉しく思います。また、マレーシアのゲーム開発産業とデジタルエコシステムの成長に積極的に貢献できることを光栄に思います。マレーシア政府の支援とグローバルなVirtuosネットワークのおかげで、これから最高の人材を我らの多文化チームに迎え入れて、ともにゲームをより良くしていけることをとても楽しみにしています」。

成長を続けるマレーシアゲーム産業の最前線
Virtuos Kuala Lumpur の設立は、急成長するマレーシアのゲーム産業部門に重要な役割を果たすことになるろう。マレーシア政府との協力のもと、Virtuosはさらなる拡大と新たな人材の育成に力を注ぐという。

「世界のゲーム産業の飛躍的な成長は、この業界が多くのチャンスと大きな成長の可能性を示しているため、目覚ましいものがあります。マレーシアにVirtuosスタジオを設立することは、創造的で質の高い投資を誘致し、豊かで多様なデジタルメディアセクターに貢献するでしょう。そしてこれが価値の高い雇用機会を創出し、多くの若い才能がマレーシアで構想・開発された楽してクリエイティブなオリジナルなIPで世界にインパクトを与え、ゲームに対する情熱を追求できるようにするという我々の目標と一致しています」とマレーシア投資開発庁(以下MIDA)のCEO、ダトゥク・アーハム・アブドゥル・ラーマン氏 (Datuk Arham Abdul Rahman) は述べている。

同氏はまた、「2022年の世界のゲーム収益は2,199億ドルに達すると予測されており、ゲーム産業における継続的な技術の進歩は、ゲーム制作の手法を大幅にレベルアップさせ、ユーザーのゲーム体験全般を向上させるでしょう。MIDAは、持続可能なデジタル・エコシステムに貢献し、マレーシアをデジタル国家のトップに押し上げるゲーム産業の振興に積極的な役割を果たし続けていきます。我々は、Virtuos社のような企業に、マレーシアが心地よい拠点となることを保証したいと考えており、この産業の成長をサポートする準備は万端です」とも述べている。

マレーシア・デジタルエコノミー公社(以下MDEC)のCEO、マハティール・アズィーズ氏 (Mahadir Aziz) は次のように述べている。「MDECは、Virtuos のマレーシアへの進出を心より祝福いたします。 同社は世界的に有名なゲーム開発会社であるため、彼らの存在は、マレーシアが活気溢れたクリエイティブなデジタル コンテンツ エコシステムであるという事を示す証拠であり、地域のハブとしての我々の役割を証明するものです。デジタル分野の人材育成をし、価値の高い雇用機会を創出するという Virtuos の取り組みは、マレーシア・デジタルの目標と一致しています。 MDEC は、Virtuos 社の将来の取り組みをサポートするために、緊密にコラボレーションしていくことを楽しみにしています」。

VirtuosのCEOであるジル・ランゴリ氏 (Gilles Langourieux) は次のように述べている。「Virtuos Kuala Lumpurの設立により、マレーシアのデジタル化と地域ゲーム開発ハブとしての成長に貢献できることを楽しみにしています。また、2025年末までに、現地の人員を300人に増やして、世界中のパートナーにフルサイクルのゲーム開発の専門知識と高品質のプロジェクトを提供するマレーシアのトップスタジオの一つになることを目標にしています」。

クアラルンプールは、Virtuosのシンガポール本社と、中国とベトナムにあるアジア最大のスタジオの間に位置しており、世界的に拡大を続けるVirtuosにとって同地域への進出は自然なことだった。この拡張は、リヨンとモントリオールでのVirtuosのローンチ、そして今年のホーチミンでのGlass Egg社とウクライナのVolmi社を買収したことにも基づいている。