Maxon Computerは11月9日(土)、クリエイターのための無料イベント『ZBrush Live: Sculpting on iPad』を渋谷ストリームホールにて開催することを発表した。
このイベントでは9月10日(火)にリリースされたばかりの3Dスカルプトアプリ「ZBrush」のiPad版「ZBrush for iPad」を使った制作について、業界を代表するアーティストによるプレゼンテーションや体験デモが行われる。
会場では、ZBrush for iPadの強力な機能の実演をはじめ、インタラクティブなデモブースで実際にアプリを体験できるほか、デジタル作品を3Dプリンターでプリントする展示も行われる予定だ。
参加には事前登録が必要で、定員になり次第締め切りとなる。興味のある方はぜひ参加してほしい。
また、本記事ではMaxon Computerの成川大輔氏と、イベント登壇に登壇するアーティストのまさむね氏から、ZBrush for iPadのリリースに寄せたコメントを掲載するのでそちらにも注目してほしい。
イベント概要
『ZBrush Live: Sculpting on iPad』
日時:11/9(土)13:00~18:30(受付12:30~)
参加費: 無料(要事前申し込み)
場所: 渋谷ストリームホール(東京都渋谷区渋谷3-21-3)
協力:SK本舗
主催:Maxon
登壇アーティスト
まさむね氏
フィギュア原型師
2016年に粘土を用いての造形を始め、2019年にZBrushでのフィギュア造形を開始。大学卒業後はフリーランスのフィギュア原型師として活動中。商業、自主制作共にZBrushを活用してのクリーチャーの造形をメインに製作している。
新世代造形大賞2018 銅賞受賞
新世代造形大賞2019 金賞受賞
2024年 書籍「3D造形クリエイターズファイル」に作品掲載
x.com/masamune_MHF
Entei Ryu(エンテイ・リュウ)氏
イラストレーター/造形作家/コンセプトアーティスト
東京を拠点に、日本国内と海外の映画やゲームを中心にアート/デザインを手掛けるアーティストとして活動しています。「ASSASSIN’S CREED」「FINAL FANTASY」シリーズなど様々なタイトルにアートを提供し、現在はコジマプロダクションのコンセプトアーティストとして活躍しています。
x.com/BadZrlwt
カプコン 高木康行氏
モンスターハンター、バイオハザード、ドラゴンズドグマ等のパッケージアートをプリレンダーで10年以上担当していました。ここ数年は、リアルタイムのゲーム開発にも参加するようになり、スカルプト、テクスチャ作成、シェーダー開発などを行っています。最新作はモンスターハンターワイルズでシェーダー開発とパッケージアートなどを手掛けています。
カプコン 中平 銀氏
2016年からカプコンでキャラクターモデラーとして働いています。これまでは複数の格闘ゲームのタイトルにかかわってきました。 Street Fighter 6では初期からチームに参加してルックの方向性を決めるリュウやその他のメインになるキャラクターの作成を担当しています。またキャラモデル班内でのクオリティ管理や他の人員のサポートなどをしています。
カプコン 尾﨑健太郎
2017年にカプコンへ入社。主にモンスターハンターシリーズのモンスターを作成しています。最新作モンスターハンターワイルズではメインモンスターであるアルシュベルドやレ・ダウ、バーラハーラなどを手掛けています。また、外注管理なども行っています。
詳細・参加申し込みはこちらイベントスケジュール
12:30:受付開始
13:00:オープニングスピーチ
13:10:最新のZBrushニュース:Ian Robinson氏
14:15:アーティストセッション まさむね氏
「ZBrush for iPadでクリーチャーフィギュア原型を制作」
⇒iPad版ZBrushでクリーチャーフィギュア原型を制作した際の感想、iPadでZBrushを使えることのメリットやフィギュア原型を制作する観点からiPad版ZBrushの活用方法などをお話します
15:15:アーティストセッションEntei Ryu氏
「 iPad ZBrush造形体験デモ 」
⇒iPad版ZBrushの造形体験についてお話しします。今回はキャラクターの顔の造形を例にして、iPad ZBrushの個人的な製品使用経験と感想を共有します
16:10:パネルディスカッション
「ZBrush for iPadで変わるクリエイティブ」
ゲスト:高木康行氏(カプコン)、中平 銀氏(カプコン)、尾﨑健太郎氏(カプコン)、まさむね氏、Entei Ryu氏
17:00:ZBrush for iPad体験会
⇒体験会では、実際にiPadでZBrushをお試しいただくことができます。また、SK本舗様より3Dプリンターの展示を行いますので、ぜひお楽しみください!
参加者にZBrush特製Tシャツをプレゼント!
ZBrush for iPadに対するMaxon成川氏、まさむね氏のコメントをご紹介!
成川大輔氏
Maxon Computer/ZBrush Trainer
ZBrush for iPadは、ホビーユーザー、プロフェッショナルの垣根を問わずたくさんの人に使用していただきたいですね。PC版と遜色のない製品を目指して開発を行い、実際の反響をみてもそれが実現できたと実感しています。
これまではPCの前でずっと作業している人が多かったかと思います。iPad版のリリース。そしてタブレットの性能が向上したことによって持ち運んで自宅以外で作業することが可能になりました。たとえば動物園にいって動物をみながらスカルプトしたり、外出先でスキャン作業をしたり、といった自由なクリエイティブが可能になったかと思います。これまで以上に気楽にZBrushを楽しんでほしいですね。
まさむね氏
フィギュア原型師
これまで‟3Dモデルを持ち歩く”ことのハードルはとても高かったんです。iPad版のリリースによって、クライアントとの打ち合わせの際にその場で画面を見せながらスカルプトしたり、休暇中にも気軽にスカルプトできるようになったりと、メリットは大きいと思います。
また、iPadの性能の向上により3Dスキャンがすごく優秀になっているので、外出先で「この岩の質感いいな」「いい風景だな」と思った際にその場で3DスキャンしてZBrushに取り込むことでそのままZBrush上でジオラマとして使用したりと、いろいろな活用法が考えられるので、いろいろ試してみるのが楽しみです。
今後、PC版にあるZmodelerの機能も追加予定とのことなのでそちらにも期待しています!
『ZBrush Live: Sculpting on iPad』のステージではiPad版を実際に使ってみた感想や使い心地、活用方法などお話したいと思っております。皆様のご参加お待ちしております!
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