建築デザイナー・背景アーティストとして活躍する堀江優太氏によるオンライン講座『"本物"の建物をつくる~明日から使える、建物にまつわる基礎知識~』が11月8日(金)に開催が決定。
講義の詳細
ゲームや映像のCGでよく制作するモデルのひとつにビルや家などの建物があるかと思います。
現実世界にある建物のモデルをつくるのにもファンタジーの世界に存在する建物をつくるにも本物の建物のつくり方を知ることでよりリアリティのあるモデルをつくることができます。
本講義では、建物や町並みを表面的に捉えるのではなく、どのような仕組みでつくられているか、建物の設計者の視点に立ってわかりやすく解説します。
建物は非常に複雑な要素が集まってできていますが、
・構法(組み立て方)
・規模/寸法
・構造
・仕上げ/材料
の観点から建物を読み解くことで、建物の成り立ちを体系的に理解できます。
明日からすぐに使えるようなちょっとした知識から、少し踏み込んだ専門的な知識まで、建物に関する幅広い知識を噛み砕いて紹介します。
講師の紹介
堀江 優太
建築デザイナー/背景アーティスト
2014年から建築意匠設計者(デザイナー)として多くの建築やインテリアの設計に携わる。
主な担当作は
那須塩原市まちなか交流センター「くるる」(2019年竣工)
福山中央公園ガーデンレストラン Enlee (2021年竣工)
京都市立芸術大学新キャンパス(2023年竣工)
2021年末から趣味で始めたBlenderをきっかけにCGにハマり、現在はフリーランスの3Dデザイナーとして、建築ビジュアライゼーションや企業のデジタルツイン化の制作協力、Fortniteの背景制作など、CGに建築設計で培った知識を掛け合わせて幅広い分野で活動している。
現在、横浜国立大学と東京理科大学の建築学科で非常勤講師を担当している。
カリキュラム
■建物のつくられ方(建築構法)
建物は屋根や壁など、たくさんの要素で構成されており、各要素には「風雨を凌ぐ」「床を支える」など、それぞれの役割があります。
また、建物はこれらの要素を組み合わせることでつくられていますが、その組み合わせ方も要素ごとに異なります。
この章では建物として成立するために欠かすことはできない各要素を紹介し、同時にそれらの要素のつくりかたを解説することで、建物の成り立ちを体系的に学びます。
■建物の規模と寸法
ひとえに建物と言っても個人住宅から大規模な商業施設までたくさんの用途があり、それぞれの用途に応じた規模や必要な寸法が異なります。
規模や寸法は法律で規定されるものもあれば、用途上必要な大きさから規定されるものもあります。建物を設計するということは、各部の寸法を決めていくと言っても過言ではないほど、様々な条件から寸法が決まっていきます。
この章では、建物ごとの規模や寸法を理解し、アセット制作時にプロポーションを正確に保つことで、よりリアルな仕上がりを実現できる知識を紹介します。
■建物の構造を理解する
建物を建てる際には、その骨格となる構造(フレーム)が非常に重要なのは皆さんもご存知だと思います。
さらに言うと、建物は使用する構造材料によって、フレームの作り方が変わります。また、作り方が変わるということは、できあがる形が異なるということでもあります。
この章では、構造材料ごとの特徴を紹介し、それによりできる形の違いを学習することで、建物の成り立ちへの理解を深めます。
■本物の素材と仕上げ方
CG制作でわかりやすくクオリティに直結するのが素材です。
ただ、現実の建物の素材は何を選んでも良いということはありません。
製品として品質が安定して加工しやすいものであったり、風雨や紫外線などの環境に対応できたりなど、見た目以上に性能や価格で決まってくるところが大きいです。
この章では、建物の各部位に使われている素材を紹介し、その性能や金額感を学習することで、素材選びの助けとなるような知識を解説します。
開催概要
- 開催日時
2024年11月8日(金)18:00-21:00
- アーカイブ配信
あり※期間限定
- 価格
10,000円(税抜)