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2015年7月、ミクシィ内に誕生したXFLAG スタジオ。『友達や家族とワイワイ楽しめる"アドレナリン全開"のバトルエンターテインメントを創出し続ける。』をミッションに掲げる同スタジオにおいて、アニメーション制作に特化するXFLAG PICTURES。アニメCGの積極的な活用、テレビ放送ではなくYouTubeによる動画配信など、既成概念にとらわれない新たなアニメづくりに邁進するXFLAG PICTURESの原動力とはどういったものだろうか?
ゲーム、アニメ、マーチャンダイジング、リアルイベントなどの各種コンテンツ展開を、すべて自社内で運営する「垂直統合型」で行うXFLAG スタジオにおいて、アニメーション制作のスペシャリスト集団として、その一翼を担っているというXFLAG PICTURESのキーマンたちに話を聞いた。
「モンスト」への愛着をさらに増すためのアニメ
<XFLAG PICTURESの足跡01>
▲『モンストアニメ(2016)』
2015年10月10日から配信開始(全52話) anime.monster-strike.com
CGW:「モンスターストライク」(以下、モンスト)のアニメを制作していこうと考えられた動機についてお聞かせいただけますか?
鈴木洋平プロデューサー(以下、鈴木):「モンスト」のゲームをプレイしてくれる方との関係を、キャラクターを通じてもっと深めたいというのが一番の動機でした。XFLAGはブランドロゴに「B.B.Q.」の文字を入れています。これは文字通りバーベーキューの意味ですが、"友達や家族とみんなで集まって熱く盛り上がれる場所を、コンテンツを通して提供しよう"という想いを込めています。ゲームだけでなくアニメを創ることで、「モンスト」のキャラクターやストーリーなどの会話を友達や家族と一緒にしてもらえればという思いがありました。
「モンスト」にはゲーム内のストーリーがなく、キャラクターのフレーバーテキストでもさほどキャラクターの深掘りをしていません。それは友達に誘われて初めてゲームを始めた際、ひっぱって弾く直感的なゲーム性や、友達と顔を合わせて楽しむ面白さがシンプルに伝わるように、複雑に感じさせる要素を削ぎ落とした結果でもあります。ただ、時間を掛けて遊び続けると、より強いクエストを攻略したいという欲求から、特定のキャラクターが欲しいと思うようになります。
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鈴木洋平/Yohei Suzuki
XFLAG PICTURES
部長/プロデューサー/編集長
career.xflag.com
ここを起点にゲーム性能だけでなくキャラクター自体にも関心が向き始め、次第に想像を膨らませながら共感したり好きという状態になっていくように感じています。つまり、ゲーム攻略の必要性からキャラクターが欲しくなるのですが、アニメーションを通してもっと豊かに表現されるようになれば、すごく興奮する出来事になると思いますし、友達との会話も弾むようになると考えています。ですからアニメーションを制作してその目的を達成したいと考えました。
<XFLAG PICTURESの足跡02>
▲劇場版アニメ『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』
2016年12月10日公開 anime-movie.monster-strike.com
CGW:アニメーションを制作する上で心がけたことは何でしたか?
鈴木:観た人が感情を揺さぶられ、誰かにシェアしたくなるような作品にすることですね。良いなと思ったモノやコトを人に勧めることは誰にでもあると思いますが、それを仕掛けるのは実はすごく難しいことです。まず自分の感情が動かないことには動機が生まれません。次に自分が相手に勧めたときに容易に伝えられる必要もあります。
そして伝える側は伝えられる側のリアクションに繊細です。すごく気に入ったとしても、あまりにニッチでクセが強かったり内容が難しすぎたりすると、人に勧めることに躊躇してしまう。そういった意味で行き過ぎた内容にならないよう意識しながら、視聴者の感情を揺さぶる、作り手の熱をしっかり込めたチーム作りをしています。ちなみに、ヒットした作品を分析すると、主人公の行動原理がわかりやすく納得もし易い、そして続きが観たくなる内容で、途中からでも入っていけるようなものが多いですよね。そういう点を参考にして、『モンストアニメ』でも、友達に勧めたくなるような要素を加味して、流入を増やしつつ定着率を高めることを心がけています。どうしたら友人に勧めてもらえるのか、どうしたら途中から入っても観てもらえるのか、視聴を辞めてしまわれないようにするにはどうするか......。それぞれのポイントを、具体的な施策に落とし込んでいきます。
ハヤシヒロミ クリエイティブプロデューサー(以下、ハヤシ):そこで重要なのはキャラクターだと思うんです。キャラクターの起こす行動に引きこまれていくうちに、物語が紡がれ、世界観が形成されていきます。それを作るためには、欧米で一般的な企画開発のようにアイデアを出す人たちが複数いた方が良い。ひとりの脚本家がつくるよりもみんなで面白いと感じることをできる限り盛り込んでいき、それをまとめた方が面白いものができるのではないかと考えています。XFLAG スタジオのスゴいところは、「ユーザーサプライズファースト」という考え方をするところです。僕もXFLAG スタジオ総監督の木村こうきさん(「モンスト」の生みの親)に、「社内で意見がぶつかったときには、ユーザーや視聴者の方々がよりどちらに新しい驚きを感じるかを考えればそれが答えになる。」とよく言われたのですが、実際にそれが答えになったことは多々ありました。
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ハヤシヒロミ/Hiromi Hayashi
XFLAG PICTURES
クリエイティブプロデューサー
Spooky graphic 代表取締役
www.spooky.tv
鈴木:脚本にしてもデザインにしてもそうですね。僕がプロデューサーだからといって、僕の意見を鵜呑みにするのではなく、それぞれが自分の考えのもとで意見や結論を出せる環境がつくられることがとても重要だと思います。
CGW:そのために、日頃実践されていることを教えてください。
ハヤシ:『モンストアニメ』の制作においては、ゲームの制作チームにも必ず意見を聞くようにしています。ゲームの世界観や、視聴者の方々に何がウケるのかということについて、とてもたくさんの知見を持っているチームなので、一緒に内容を考えていきます。
鈴木:「モンスト」が最初に流行ったのは、社内なんです。開発チームが、自分たち自身が「モンスト」に熱狂する中で、何が必要なのか考えてモノづくりをしている姿がすごくいいなと思って。『モンストアニメ』はYouTubeで配信を行っていますが、YouTubeは再生数やコメント、アクセス解析などで視聴者の方々からの反応を捉えやすい媒体です。それらを見て、フィードバックを取り入れながら企画や脚本をつくっています。視聴者の方々が求めている以上のものをつくるというスタンスは、僕らには当たり前のことですが、アニメ制作で様々な外部の方とのやりとりをするなかで、驚かれたポイントでもありました。
ゲームからアニメまで垂直統合を目指す
<XFLAG PICTURESの足跡03>
▲『モンストアニメ(2017 前編)』
2017年3月25日から配信開始(全24話)
CGW:CG要素の多い制作ですが、セル調を採られたのも視聴者視点に立ってのものでしょうか?
鈴木:はい、そうです。作画のアニメが好まれる理由の一つは、文字情報と実写映像の中間くらいの程良い抽象度だからだと思っています。そのくらいの方が想像力も働くし、思い入れも強くなる。CGでリアルにしすぎると心地悪くなってしまうんですね。これまで作画アニメが培ってきた良さを継承しながらCGを活用し、視聴者の方々にとっての心地良いものを提供したいと思っています。
CGW:CG制作においてはパートナー企業とのやり取りがありますが、それを行う上で心がけていることは何ですか?
鈴木:プロデューサーとしては、クライアントライクな物言いをしないということですね。丸投げするようなことは絶対にせず、意見を聞きながら一緒にモノづくりをしていきます。それもあって皆さんと良い関係が築けているのではないかと思います。明確な目的を示すので、意思疎通がスムーズにできていますし、僕から見ても楽しんで作ってくれていると思います。作品に最後の熱を入れてくれるのは現場の方なので、彼らの熱量が最終的な画づくりに非常に大きな影響を与えます。ですので、高いモチベーションで取り組んでいただけるような環境づくりを心がけています。
ハヤシ:僕から見ると、鈴木さんは妥協しないのがスゴいんです。クリエイターではないけども、たどり着きたい場所が見えている。ご自身でも何かしらアイデアを持っていて良い作品にしようという想いがあると感じています。
鈴木:XFLAG PICTURESでは、意図せず暗くする・重たくする・難しくするといった要素を加えることはNGとしています。それは、近年の作品群が差別化する中で個性を確保するために細分化した要素を入れ続けた進化の袋小路だと捉えています。僕らはみんなで観て楽しめる王道コンテンツをつくっていきたいと思っています。その上で、観ている人達の心を掴むために、これは感情移入しやすいのか、共感を得られるのか、驚かせる要素はあるのか、そういったものがきちんとあるかどうかを見ています。
ハヤシ:また、制作をする上では微妙な匙加減がイメージとして伝わりづらいところがあります。特にエッジの立たせ方とエンタメとしての王道のバランスどりには苦心しますね。まずは短い尺であっても自分たちのなかで指標となるような作品を創りたいと考えています。
<XFLAG PICTURESの足跡04>
▲『モンストアニメ(2017 消えゆく宇宙編)』
2017年10月7日から配信開始(全13話)
CGW:今後もさらにアニメーション制作を進めていく考えでしょうか?
ハヤシ:僕らが子供の頃に感じていたワクワク・ドキドキって時代が変わっても必ずあると思うんです。月曜日にマンガ雑誌を回し読みしていた時のように、キャラクターや物語を共有する感覚を今のCGアニメでも実現したいと考えています。
鈴木:インターネットの後押しもあり、何かを創りそれをユーザーや視聴者の皆さんに届けるところまで、自分たちの手で一気通貫して対応できる世の中になりました。僕たちXFLAG スタジオが所属するミクシィはSNS mixiではインターネット、そして「モンスト」ではスマートフォンを介して今までもそうしてサービスやコンテンツを提供してきました。これから「モンスト」においても、新たに生まれるIPにおいても、自分たちが意思決定をフルコントロールできる体制で、お客さんの体験が最大化することを突き詰めて考えながら、仲間と一緒に熱く楽しめる王道のバトルアニメを展開していきたいです。
<XFLAG PICTURESの足跡05>
▲オリジナルアニメ『いたずら魔女と眠らない街』
2017年12月1日配信開始 itazuramajo.com
構成_日詰明嘉
PHOTO_蟹 由香
©XFLAG
求人情報
求人職種
現在、XFLAG PICTURESでは下記職種を積極採用中!!!
① 3DCGディレクター
② 3DCGジェネラリスト
③ ラインプロデューサー
④ 3DCGテクニカルディレクター
⑤ 3DCGアニメーター
⑥ 3DCGモデラー
⑦ アートディレクター
⑧ キャラクタースーパーバイザー
⑨ リガ―
待遇
■正社員の場合
【勤務時間】
所定労働時間 10:00~19:00
※フレックスタイム制度あり
(コアタイム 10:00~15:00/フレキシブルタイム 6:00~10:00, 15:00~19:00)
【給与】
月給+賞与(年2回)
※経験・能力・前給を考慮の上、規定により決定いたします。
※40時間の残業代込みの月給制です。
※残業時間が月40時間を超えた場合は別途残業代支給します。
【給与改定】
年2回(5月、11月)
【賞与】
年2回(6月、12月)
【福利厚生】
住宅手当、交通費支給、ランチ代サポート、ドリンクバー完備、懇親会補助、プリペイドカード購入補助、予防接種、健保組合の提携機関にて優遇制度あり
【各種制度】
ミクシィ・キャリア・チャレンジ(社内公募)制度、トライアウト制度、従業員持株会制度、確定拠出年金制度、育児休業制度、介護休業制度など
【各種保険】
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災、団体生命保険
■業務委託の場合
月額委託料は相談の上、確定いたします。