ウクライナZibra AI社でリード3Dリサーチエンジニアを務めるMichael Moroz氏は7月14日(月)、VRChatで3DGS(3D Gaussian Splatting)データをレンダリングできるオープンソース(MITライセンス)のツール「VRChat Gaussian Splatting v2」をGitHubで公開した。

「VRChat Gaussian Splatting」では、VRChatのレンダリングパイプラインの制約の下、効率的なデータのソートを可能にする「Cursed Radix Sort」の実装と、3DGSの各点(slpat)を画面上で効率的かつ正確に描画する技術「Ellipsoid screen projection」の実装によって、VRChat内での3DGSレンダリングを実現。

Moroz氏は「VRChat Gaussian Splatting v2」の公開にあたって、12種類のsplats(3DGSで生成されたシーン)を体験できるワールドをVRChat内で公開している。

VRChat Gaussian Splatting(GitHub)
https://github.com/MichaelMoroz/VRChatGaussianSplatting


■Gaussian Splat Gallery(VRChat)

https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_01df1297-a9de-4d53-9da1-213c29a3012a

ホロラボ・藤原氏が使い方のまとめを公開

株式会社ホロラボ空間情報技術部・藤原 龍氏は同氏Xアカウントで「VRChat Gaussian Splatting v2」の使い方のまとめを作成・公開し、鳥取の米子城跡のワールド制作・公開を行ったと投稿した。

■VRChat Gaussian Splattingの使い方(lileaLab)
https://lilea.net/lab/how-to-use-vrchat-gaussian-splatting/


■Yonago Castle(VRChat)

https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_f3bf6f63-5eff-4290-b73c-fe14447539dd&instanceId=0

CGWORLD関連情報

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https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-PlayCanvas-290.html

●mio氏開発のBlenderアドオン「Mio3 ShapeKeys Ver3β」公開! キャラクターモデリングに特化したオープンソースのシェイプキー管理統合ツール

mio氏がキャラクターモデリングに特化したシェイプキー管理統合ツール「Mio3 ShapeKeys Ver3β」を同氏サイトで公開。対応するBlenderはバージョン4.2以降。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-Mio3-ShapeKeys.html

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KWCLがAIマーカーレスモーションキャプチャ「Webcam Motion Capture 1.10.5」をリリース。本バージョンでは、手と頭の交差防止機能搭載、1-on-1配信サービス「WMC Connect」対応などの更新が施されている。Windows/Mac対応、無料でも全トラッキング機能が利用可能だが、データエクスポートやUI非表示には月199円のサブスクリプションが必要。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202506-WebcamMotionCapture1105.html