オープンソースのBlenderアドオンやUnityエディタ拡張などを開発するmio氏は6月22日(日)、キャラクターモデリングに特化したシェイプキー管理統合ツール「Mio3 ShapeKeys Ver3β」を同氏サイトで公開した。対応するBlenderはバージョン4.2以降。

Ver3で追加される機能は下記の通り。

シェイプキーの形状同期・伝播
シェイプキーのあるオブジェクトのモディファイア適用
異なるトポロジーに対応したシェイプキーの一括転送
左右のシェイプキーを作成
逆側のシェイプキーを作成
タグ
シェイプキー値のプリセット登録
グループ化機能(標準では「===」から始まるの名前のキーでグループ化)
グループ単位の移動とソート
複数選択システム
選択したキーの一括処理
未使用やエラー要因など特定の条件のキーを探す機能
シェイプキーのスムージング
シェイプを対称化
シェイプを左右反転
シェイプの移動量を反転
シェイプをコピー&ペースト
しきい値以上動いていない頂点をクリア
Basisに適用で崩れるまばたきなどのシェイプキーの保護や修復機能

▲「左右のシェイプキーを作成」で左右の目のまばたきを同時または個別に制御

■Mio3 Shape Keys Ver3β
https://addon.mio3io.com/

■Mio3 Shape Keys(GitHub)
https://github.com/mio3io/mio3_shape_keys

■[WIP] Ver3 既知の問題とToDo(GitHub)
https://github.com/mio3io/mio3_shape_keys/issues/8

■Mio3 Shape Keys 公式ドキュメント
https://addon.mio3io.com/#/ja/mio3shapekeys/

VRChatアバターの表情編集ツール「Mio3 Face Clip」テスト版

mio氏は7月5日(土)、自身がこれまで販売していたVRChat用アバターのユーザー向けに、アバターの表情編集が行えるUnityエディタ拡張「Mio3 Face Clip」テスト版の提供を開始した。なお、現在mio氏制作のアバターは販売を休止しているため、既存ユーザーのみ利用可能。

■Mio3 Face Clip公式ドキュメント
https://avatar.mio3io.com/#/tools/fcl/

■mio氏のBOOTH「mio3io」
https://mio3works.booth.pm/

その他のmio氏開発のツール

▲キャラクターモデリング向けUV編集サポートアドオン「Mio3 UV」
▲オブジェクトのウェイト情報をコピーするアドオン「Mio3 Copy Weight」

■Mio3 UV(Blender Extensions)
https://extensions.blender.org/add-ons/mio3-uv/

■Mio3 Copy Weight(Blender Extensions)
https://extensions.blender.org/add-ons/mio3-copy-weight/

CGWORLD関連情報

●Blenderアドオン「uvFactory」リリース! UV展開を自動化・省略・効率化するツールセット

SpaghetMeNot氏がUV展開を効率化するBlenderアドオン「uvFactory」をGumroadとSuperhiveでリリース。対応するBlenderのバージョンは4.2~4.5。Individual(個人利用)プランの価格は12ドル(Gumroad)または15ドル(Superhive)。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202506-uvFactory.html

●藤田 将氏がBlenderツール「線路ジェネレーター」をリリース! プロシージャルで柔軟なカスタマイズ、LODやカメラカリングにも対応

藤田 将氏がBlenderのジオメトリノードを利用した、カーブから線路を作成できるツール「Procedural Railway Generator/線路ジェネレーター」をSuperhiveでリリース。対応するBlenderのバージョンは4.2〜4.4、価格は非商用ライセンスが8ドル(約1,170円)、商用ライセンスが12ドル(約1,750円)。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202506-Railway%20Generator.html

●マルウェアに感染したBlenderファイルに注意! 椅子のモデルファイルにPythonスクリプトが埋め込まれ、設定次第で自動実行される危険性あり

Haikal Shakyl氏がBlenderファイル(.blend)のマルウェア感染事例をXで投稿。ArtStationやFiverr、Discord、Gmailなどで拡散されているファイルは、一見無害な「椅子の3Dモデル」に偽装されているが、内部には悪意のあるPythonスクリプトが隠されている。Blender側で「Pythonスクリプトの自動実行」が有効にされている場合、このファイルを開くと即座にマルウェアが実行されてしまうという。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202506-Blender-Malware.html