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CGWORLDのメイキング記事「遊技機映像のプロが解説 遊技機向けコンポジットTIPS」や「遊技機映像のプロが解説 遊技機向けモデリングTIPS」などでもお馴染みの株式会社ディレクションシーズ。同社は、手付け中心のアクロバティックなセルルックアニメーションを得意としており、遊技機に特化したCG制作を行っている。さらに、近年はリアル表現にも力を入れている。2014年9月からはJR川崎駅近くの新オフィスに移転し、スタジオ面積を約2倍に拡張した。「大型案件に対応するため、エフェクト・コンポジット職を増員、さらにPMの補強も計画しています」と語る執行役員の山口絢氏に、同社の成長要因と求める人物像を語ってもらった。
遊技機未経験であっても、受け入れ体制は整えている
同社成長の背景には、着実なスタッフのスキルアップによる、組織力強化があると山口氏は語る。「2015年1月現在、約35名が所属しており、同業他社からの転職者、他業界からの転職者、新卒入社が混在しています。各々の持ち味や前職経験を活かせる仕事を任せるのと並行して、新しいことを学び修得できる環境づくりを心がけています」。同社が手がける案件はセルルック中心のため、とくにアニメ業界出身者との相性が良いそうだ。ただし、最近はリアルテイストの案件も増えているので、VFX業界からの転職も歓迎すると山口氏は補足する。また、遊技機未経験であっても、受け入れ体制は整えているので心配無用だという。「遊技機特有の表現を学ぶための研修期間を1~2ヶ月設け、オリジナルの研修用プログラムやチュートリアルビデオを充実させています。当社の制作プロセスは比較的体系化されているので、他業界からの転職者でも、半年くらいで馴染んでくれています」。
同社では、After Effects(以降、AE)を使用してエフェクトを作成している。発射系、放射系、ライン系といったようにカテゴリを分類し、エフェクト作成用プロジェクトの雛形を複数用意している
【上】プロジェクトの雛形の例
プロジェクトの雛形の中の必要な要素をレイヤー分けした画面。こうした雛形を用意することにより、短時間で様々なエフェクトを作成できる体制を整えている
【下】雛形から作成したエフェクト
雛形から作成した光系のエフェクト。レイヤー構成は同じだが、個々のレイヤーを炎や雷に変えることで、ちがうエフェクトを制作している。雛形があるので作成者は構成で迷うことがない
同社には、CG制作を担うスタッフに加え、アニメ業界出身の熟練アニメーターも在籍しているため、CGと作画を組み合わせた贅沢で味のあるエフェクトが持ち味となっている。加えて、手付けとMVN(慣性式モーションキャプチャスーツ)を組み合わせたアクション性の高いアニメーションも、クライアントから高く評価されている。「MVNは、品質向上に加え、効率化のために導入しました。PC環境やプラグインなどの制作環境も可能な限り整備し、スタッフの負担を減らすよう配慮しています」。スタッフの負担を減らし多様な働き方を受け入れることも、組織力強化の必須条件だと、山口氏は考えている。「無理を強いると、現場が疲弊し、辞めてほしくないスタッフほど辞めてしまう。それを食い止めるためには、柔軟性が必用だと考えています」。たとえば同社には、産休・育休を経て、今は在宅で勤務しているスタッフがいる。「優秀で人柄も良いスタッフであれば、結婚・出産などの転機を迎えることは必然だと考えています。しっかり自己管理できる方であれば、育児しながらの在宅勤務も可能です」。
Excelに入力された仕様や絵コンテを確認しながら、次々にMVNを用いてモーションを収録していく同社所属アニメーター。MVNの着用、モーションの収録、データの確認など、全ての作業を1人で行えるため、非常にコンパクトな体制での運用が可能だ。「手付けだと1 週間以上かかるアクションであっても、MVNを使えば1~2日で終わります。スタッフの負担を増やすことなく、圧倒的な効率化が図れたのは嬉しいですね」と語る
これまでの経験を活かしつつ、新たな期待に応えてほしい
現在同社では、エフェクト・コンポジットのスタッフを募集している。基本設計やキービジュアル作成は社内のアートディレクターが行うが、各種素材を組み上げ、映像を仕上げる仕事は個々のスタッフに任される。「遊技機におけるエフェクトは、映像の魅力を決定付ける大切な要素です。そのため、他業界よりもエフェクト・コンポジットに時間や予算をかける傾向にあります。各自のこだわりを織り交ぜつつ、魅力的な映像に仕上げてくださる方を探しています」と山口氏は語る。同社の場合、CG素材、作画素材をつくるスタッフが社内にいるため、内容・品質・納期などのコントロールは比較的容易だという。また、データのコンバートや圧縮、実機への組み込みといった仕事はオーサリング専門のスタッフが行うため、エフェクト・コンポジット担当者は、画づくりに多くの時間を割くことができる。「例えばアニメの撮影経験者であれば、セルルック案件のベースムービー制作で、これまでの経験を活かせます。当社としては、そういった経験があるだけで心強いです。培ってきた経験を足がかりに、できることを広げ、遊技機特有の派手な画づくりを修得していってほしいですね」。遊技機では、高輝度、高コントラスト、高彩度、シャープな画面や、ユーザの期待を高める演出が求められる。「新たに期待されていることを理解する力があり、真面目に研鑽を積んでいただける方からの応募を期待しています」と山口氏は続ける。
技術研究の積み重ねと、データの蓄積
同社では、ムービーコンポジット技術を向上すべく、静止画の一枚絵をAEで作り込む技術研究を定期的に行なっている。基本的なパラフレア、被写界深度、逆光の適用、エッジライトの強調、ディフュージョンフィルタ処理を施し、派手で劇的な画を完成させる。ディストーションや質感向上などには、GenArtsのビジュアルエフェクトプラグインSapphireを使用している
【左・元画像】【右・完成画像】
AEを用いて静止画のエフェクトを作り込んだ例。制作過程で作られたディフュージョンフィルタや画づくりのアイデアは、次のプロジェクトの参考aepファイル(画づくりのコンセプトを実データ化したもの)の作成に活かされる
【左】同社所属の作画スタッフが制作したアニメーション作画例
【右】作画ストリークの例。作画を使用することで、ひと味ちがうエフェクトになっている。同社の作画素材はアニメと同じ手順で作られており、絵コンテ、原画、動画を経て、デジタルで着色される
PM職もあわせて募集中
さらに同社では、PM(プロダクション・マネージャー)も募集している。「遊技機の液晶映像開発では、他社からデータを受領する、あるいは、引き継ぐケースが多いため、フォルダ構成、命名ルールなどの仕様をチーム全体で遵守することが必須となります。個々のスタッフに正確・丁寧・迅速な対応が求められるのに加え、それを管理するPMの手腕が非常に重要なのです。遊技機業界やCG業界で、データ管理を経験してきたPMだと心強いですね」。プロジェクトごとに異なる仕様を理解し、徹底して守ることで、後日の修正対応がスムーズになり、スタッフの負担が減り、クライアントの満足度が高くなるという。 「当社と一緒に、自分も成長したい......、そんな向上心溢れる方の応募をお待ちしています」。
TEXT_尾形美幸
■求人情報
ディレクションシーズは現在下記職種を募集中です。
①2DCGデザイナー
②3DCGデザイナー
③3DCGアニメーター
④コンポジッター
⑤アートディレクター
■待遇
【新卒】 月給25万円 / 2013年度実績
【キャリア】 年収320万円~550万円
【アートディレクター】年収600万円以上
※希望、経験、能力を考慮の上、当社規定により優遇
勤務時間 10:00~18:00(実働7h+休憩1h)
交通費全額支給
社会保険完備
給与改定年1回(4月)
賞与年3回(4月、8月、12月)
■等級概要・給与体系
ディレクションシーズでは等級制度を採用しています。等級毎に、必要なスキルを定めた基準があり、育成、評価のガイドラインとしています。また、2月、6月、10月と4ヶ月に一度、定量面と定性面において、評価面談を行っています。上司との面談では、期中の成果、良かった点、今後の課題や目標などについての自己評価と会社評価の擦り合わせを行います。また、個人のスキルアップの希望、取り組みたい業務など、中長期的な方向性を確認・共有する場でもあります。この面談は、適正な評価と個人の成長に欠かせないものです。
■雇用形態
①~⑤共通
正社員※原則3ヶ月間の試用期間あり
契約社員※原則3ヶ月間の試用期間あり
■休日休暇
年間休日数126日(2013年度)、完全週休2日制(土・日・祝・その他会社の定める休日)、年末年始休暇、年間休暇、有給休暇※年間休暇は、休日、他休暇以外に1年間で自由に5日間の休暇を取得できる制度となっています。お盆期間中の夏期休暇はありません
詳しくは
求人コーナー【JOBS】をご覧ください。